イーサリアム共同創設者、ミームコインの元となったカバの里親に
ビットコイン(BTC)など暗号資産(仮想通貨)の価格が停滞していることでトレーダーからは喜びの声は聞こえないかもしれないが、裕福な者の一部はその善意を広めようとしている。 イーサリアムの共同創設者であるブテリン氏は、カバのムーデンが成長したら「里親」になるという打診を受けたと述べた。また、同氏はこの生後5か月のカバが暮らすバンコク近郊のカオキオ動物園に1000万タイバーツ(約4700万円)を寄付すると、現地時間12月26日にXへ投稿した。 ムーデンの名義で行われた寄付は、動物園の運営全般を向上させ、敷地内にピグミーカバ専用の生息地を設置する目的に用いられる。 ブテリン氏は、寄付は11月にイーサリアム開発者のカンファレンスが開催された際の「タイの素晴らしいもてなし」によるものであり、同国民に対する「友情と尊敬のしるし」だと述べた。 「すべてのタイ国民にとって大切な存在であり、世界の舞台で最も予想外かつ重要な、タイを代表する存在として数えられるようになったムーデンにクリスマスプレゼントを贈ること以上の手はない」とブテリン氏は動物園に宛てた書簡で述べている。 Thanks for the warm welcome to the family and your work for wild animals! I'm happy to be adoptive father to Moo Deng as she grows up over the next 2y and support her with my 10M THB donation, maybe more as I set aside 88 ETH for🦛+ frens. May they live long and prosper🖖🏻 pic.twitter.com/l24vPybhTi — vitalik.eth (@VitalikButerin) December 26, 2024 タイ語で「弾む豚肉」という意味のムーデンは、今年、その画像がネット上で拡散したことで、人気のインターネットミームとなった。彼女には、兄のムートゥーン(煮込んだ豚肉)と妹のムーワーン(甘い豚肉)の兄妹がいる。 ムーデンに着想を得たミームコインであるソラナベースのMOODENGも同様に広まり、バイナンス(Binance)やコインベース(Coinbase)などの大手取引所に上場した後、11月には時価総額が6億ドル(約940億円)を超えた。 MOODENGは、犬と猫以外の動物をテーマにしたものとして膨大な取引量を獲得した最初のトークンで、一部からはタイ初のミームコインと目されている。 トークンの価格はピーク時から60%下落しているが、ムーデンの人気はタイ国内および近隣の市場で依然として高い。 |翻訳・編集:T.Minamoto|画像:Youtube screenshot|原文:Ethereum Co-founder Vitalik Buterin 'Adopts' Viral Hippo Moo Deng
CoinDesk Japan 編集部