たった1カ月で期待以上のクラブを手にできた/コブラと契約したマックス・ホマ:中編
ホマ 「そうなんだ、僕は彼(ショーミン氏)に『この4番アイアンは使いたくない』と言ったんだ。ドライビングアイアンみたいな感じがしたからね。フェースの弾く感じは完全にそうで、パフォーマンスは違ったんだけど、感じとしてはフェアウェイを狙って(ドライビングアイアンで)刻んだショットみたいな感じだったんだ。だから繰り返しCBと替えて打ってみたけど、こっちの方が良いショットが打てたんだ。この3D限定版の方は、毎回ソリッドで良いショットが打てたんだよ。 だから僕は『OK、これを使うことにしよう。そして高いスライスを打つことで、ドライビングアイアンを使っていないように感じる方法を見つけ出そう』という感じになった。その後、弾道測定器を使って打ってみると、文字通り4番アイアン然とした弾道であることに気が付いた。ショーミンの指摘した通り、僕はかなりソリッドなショットを打っていたので、ロケットが飛び出すように感じていた。打った瞬間『飛び過ぎだから、ティショットでしか使えないクラブ』と感じていた。でも違ったんだ。それだけ、これは打つのが簡単ということ。特に4番に関しては僕らでさえ、毎回芯で捉えられるわけではない。8番で打つのとは違うんだよ。それが念頭にあるからね。特に練習レンジではなく、コース上で言えることだと思う。そしてクールなことに、僕は毎回ソリッドに捉えられる4番アイアンをゲットしたんだ」
ショーミン氏 「実際、昨日はこのクラブがいかに一貫しているかについての好例だったね。確か、君(ホマ)は4番アイアンを使いながら、キャリーの差が3ヤードしかなかったんだ!」 ホマ 「そうなんだよ。初速がかなり速いと感じられるクラブには、10ヤードから15ヤードくらいのばらつきがあるもので、225ヤードではなく、235ヤード飛ぶこともある。そういうのは起こらなかった。実際、自分でぶっ飛ばしたと感じたショットでも、飛距離は通常のヤーデッジだったから、単に打感によってそういう印象を受けるのだと思う」 ショーミン氏: 「確かに、ゲームインプルーブメントアイアン(飛び系アイアン)はフローティングフェースになっているので、フェアウェイからのショットが飛び過ぎてしまうこともあります。ただ、繰り返しになりますが、彼はこれで繰り返し打って、毎回同じ数字を出していたんです。もちろんフェースは3Dプリンター製ですので、追加でたわむ要素はなく、言ってみれば、鍛造クラブと同じ打感になっているはずなのです。彼は自分自身に対して証明することが大切でした。OK、これは自分に合っているぞ、とね」 GolfWRX.com::他メーカーと比べ、コブラのプロトタイプ製造がいかに迅速か、あるいはプロトタイプ製造のプロセスについて、何か違いは感じましたか? ホマ 「これまでこういうのを作ってもらう必要がなかったので、そこはなんとも言えない。僕はギアマニアというわけでもない。そこまで選り好みが激しくはないんだよ。ただこれはとても魅力的だった。ベンが1カ月後に新しいアイアンを持ってやってきた時はとても感銘を受けた。(バッグを指さし)これがその時のアイアンだ。彼は、別のものに慣れるのに時間を浪費すべきではないというけど、僕はそれは仕方がないと思うから、完全に自分の望む見た目通りのアイアンを作ってもらうことは望んでいなかった。それなのに、1カ月でしっくりくるクラブを手に入れることができた。当時僕はコーチを変え、スイングなどについて色々と取り組んでいた。その分新しいクラブに慣れる作業が出てくると『ああ、7番アイアンの見た目はこういう感じになったのか』ということを考えたりして、1カ月や2カ月はすぐ過ぎ去る可能性はあったと思うよ。 そんなプロセスがすっかり軽減された。彼らがこれだけ迅速にやってくれたことには、信じられないような思いがする。それに、これは確実に将来的にも役立つことだと思う。何か微調整をしたいと思ったとき、それが可能だと分かっているのだからね。それに、繰り返しになるけれど、(慣れる上での)成長曲線は必要ない。ただ、眼の前に置いてみれば、自分の望み通りの見た目になっているんだからね」 (協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)