旅行割「もっとTokyo」10日から試行 小池都知事が会見6月3日(本文1)
夏の節電について1都3県で共同メッセージ
また、この夏の省エネ、節電について、埼玉県、千葉県、神奈川県を含みます1都3県で共同メッセージを発出いたします。電気代の値上がりが続いております。都民、事業者の皆さまには、電気代の節約にもつながる、この夏の省エネ、節電について、あらためてお願いをいたします。ご家庭の皆さま方にはエアコンや冷蔵庫の使い方など、先日も小学校に行って冷蔵庫の使い方というので、強、中、弱と、設定温度を見てねと、そのようなことを、子供たちを通じて家庭に伝わっていればいいなと思うんですが、エアコンや冷蔵庫の使い方など、今すぐにでもできる日頃の省エネ、節電に取り組んでいただきたいと思います。さらに夏の前に省エネ家電に買い換えますと、いっそう効果も大きいかと思います。ぜひ皆さんと一緒に地球にも家庭にも優しい、そのような取り組みを進めていきたいと存じます。 それから事業者の皆さんにも、オフィスでも省エネ、節電していただいているかと思います。そもそもクールビズを始めたときは事務所部門の省エネが進んでないことからピンポイントで意識改革、そしてまた、エアコンの設定などについて呼び掛けたものでありますが、あらためてオフィスでの省エネ、節電ということにお努めいただきたいほか、省エネ設備への更新も進めていただきたいと思います。 また、夏に電力が逼迫する時間帯というのはだいたい午後2時ぐらいなんですね。そこのピークをずらす工夫をお願いする。コロナのときもよくオフピークという言葉を使いましたけれども、あらためて電力でもこのピークがあること、これをどう分散させていくか、オフピークですね。これについてお願いをいたします。こちらも、地球にも企業収益にも貢献する取り組み、ぜひ一丸となって進めていただきたいと思います。
EVは、いわば走る蓄電池
2つ目ですが、これはEV、電気自動車への買い替えによるHTTの取り組みについてのお知らせであります。これまでご家庭でできる節電、省エネの取り組みとして、家電の買い替えや使い方についてお伝えをしてきたわけですけども、今日はEVについて、EVへ買い替えた場合、どのようにHTTに効果があるのか、つながるのかということをちょっとご紹介したいと思います。 電気自動車、EVは運行時にCO2を排出しない。環境面でその点、優れているというだけではございませんで、ガソリン代の節約につながるなど、ランニングコストの面でのメリットも大きいものがあります。都と国の補助金を最大限活用して、さらに減税やガソリン代の節約効果、こちらのほうに書いてありますように、減税分、燃費差、そして国補助と都の補助ということで考えますと、実質負担する、車両価格420万円というのは結構なEVではありますけれども、10年間使用した場合は結局コストメリットの部分が、かなり効果があるということで、車両価格の半額以上にもなってくるということです。実はこのEVというのは、HTTの蓄めるという機能を持つ、いわば走る蓄電池だということもあらためて強調しておきたいと思います。 先日、Tokyo Cool Home & Biz Collectionを行ったときに、V2Hという、ビークル・トゥ・ホーム、あのコレクションを行うときに、EVからV2Hという仕組みを使って、ランニングのエネルギー、そちらから引っ張ってきたということを覚えていらっしゃる方、記者の皆さんはご存じだと思います。このビークル・トゥ・ホームですけれども、そういう機器を設置いたしますと、EVに充電した電気を住宅で使うことが可能となります。例えば太陽光発電で日中に発電した電気をEVにためておきまして夜間に使うということ。また、非常時にEVで約3日分の家庭の電力を賄うことができるということであります。 都はこの夏の電力危機に対応するために、今紹介いたしましたEVやビークル・トゥ・ホームなどの導入を強力に支援してまいります。EVの補助額というのは先ほどもご紹介したように通常45万円ですけれども、太陽光発電が設置されているお宅になりますと75万円ということになります。また、ビークル・トゥ・ホームについても、ご覧の補助率によります新たな補助を予定いたしております。いずれもこの件については今開かれております議会へ提案をしているところであります。この補正予算案に盛り込んでおりますので、その成立の暁には7月から受け付けの予定ということになります。この機会に自動車のEVへの買い替え、また電力の確保につながりますビークル・トゥ・ホーム、そして太陽光発電の導入をぜひご検討いただきたいと存じます。