やはりレベルが違う!? J1→J2移籍で大活躍した選手10人。苦悩の末に輝きを取り戻した選手たち
MF:土居聖真(モンテディオ山形)
生年月日:1992年5月21日 前所属クラブ:鹿島アントラーズ 2024リーグ戦成績:14試合5得点2アシスト 土居聖真は、鹿島アントラーズの育成組織で育ち、2011年にトップチーム昇格を果たした。その後、鹿島一筋でキャリアを重ね、2016年のJ1リーグ優勝をはじめ、多くのタイトル獲得に貢献してきた。 しかし、2022年以降は出場機会に恵まれず、今年夏に移籍を決断。故郷・山形を拠点とするモンテディオ山形に完全移籍で加わった。 32歳にして初めてJ2でプレーすることになった土居は、すぐに違いを見せつけた。8月30日の第25節ファジアーノ岡山戦で右からのクロスに飛び込んでJ2初得点を挙げると、デビューから6戦で4得点1アシストの大活躍。その功績が認められ、8月の明治安田J2リーグ KONAMI月間MVPを受賞した。 土居の加入がもたらした影響は絶大だった。加入時点でJ2リーグ13位だった山形は、土居の活躍を背景にその後の14試合で12勝1分け1敗という驚異的な成績を記録し、最終順位を4位にまで押し上げた。 J1昇格プレーオフではファジアーノ岡山に敗れ、山形の昇格は叶わなかったものの、土居が加入したことでクラブ全体に希望が芽生えたことは間違いない。土居のプレーは、2015シーズン以来となるJ1昇格の可能性を強く感じさせるものだった。 土居は鹿島から移籍する際、「第二のサッカー人生にチャレンジする必要があると決断しました」とクラブ公式サイトにコメントを残していた。山形をJ1昇格に導くことは、土居にとってキャリア後半の大きな目標であり、引き続きその挑戦が注目される。
FW:中島元彦(ベガルタ仙台)
生年月日:1999年4月18日 前所属クラブ:セレッソ大阪 2024リーグ戦成績:38試合13得点5アシスト セレッソ大阪の下部組織で育った中島元彦は、2018年にトップチーム昇格を果たしたが、その後出場機会に恵まれず、2022シーズン途中から期限付き移籍でベガルタ仙台に加入。今シーズンは、完全に一皮むけた印象を受ける。 中島は仙台加入当初、ボランチでの出場が多かったが、2023シーズンからはより攻撃的なポジションでの起用が増え、徐々に頭角を現した。2023シーズンのJ2で6得点5アシストと上々の結果を残していたが、今シーズンは13得点5アシストで、得点もアシストもチームトップの数字を記録した。 得点関与以外にも中島は攻撃の様々な役割を担っている。スルーパス数103回(リーグ2位)、枠内シュート42本(リーグ3位)と、得点だけでなくチャンスメイクの面でも抜群の存在感を発揮。守備でもアグレッシブなプレーを見せ、ファンからの評価を高め、シーズン終了後にはサポーター投票でチームの年間MVPに選出された。 J2で6位となった仙台はJ1昇格プレーオフ準決勝でV・ファーレン長崎と対戦。この試合でも中島は大活躍を見せた。PKで先制点を奪うと、3-1で迎えた終了間際にはダメ押しゴールを記録し、チームを決勝に導いた。 仙台が決勝でファジアーノ岡山を下してJ1昇格を決めるようなことがあれば、中島のファンからの信頼はより絶大なものになるはずだ。
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