「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」の流通総額は約10.1兆円。物販EC市場の約7割を占める【Nintの2023年EC市場分析】
Nint(ニント)は11月8日、経済産業省の「令和5年度電子商取引に関する市場調査」と、自社が保有する「楽天市場」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」のデータを活用し、2023年における物販系EC分野にフォーカスした分析を実施、その結果を発表した。 経産省の「電子商取引に関する市場調査」によると、2023年の物販領域のEC市場規模は前年比4.8%増の14.7兆円、EC化率は同0.25ポイント増の9.38%だった。 「電子商取引に関する市場調査」と自社の保有データを分析したNintの推計によると、3大モールの2023年流通総額は同5.9%増の約10.1兆円。物販領域全体の約69%を占めたとしている。 3大モール全体の平均単価は推計値で前年比4.5%増の3370円、数量の伸長率は同1.3%増。物販系EC全体の流通額の伸び率は同5.9%だったことを踏まえると、平均単価の上昇が成長要因であるとした。 ■ 商品ジャンル別市場分析 □ 生活家電、AV機器、PC・周辺機器等 経産省の調査によると、BtoC-EC市場規模が前年比5.13%増の約2兆6838億円、EC化率は42.88%。Nintの推計データによると、3大ECモールの流通金額は同4.1%増で、平均単価の上昇(同5.4%増)が影響している。 □ 衣類、服装雑貨等 同4.76%増の約2兆6712億円、EC化率は22.88%。Nintの推計データでは、3大ECモールの流通金額が同19.1%増、数量が同13.9%増と上昇した。 □ 食品、飲料、酒類 市場規模は、同6.52%増の約2兆9299億円で、EC化率は4.29%。Nintのデータでは、3大ECモールの流通金額が同4.6%増、平均単価が同9.1%増と上昇している。。 □ 化粧品、医薬品 市場規模は同5.64%増の約9709億円、EC化率は8.57%。Nintの推計データでは、3大ECモールの流通金額が同4.8%増、平均単価は同12.4%増。 □ 生活雑貨、家具、インテリア
市場規模は、同5.01%増の約2兆4721億円、EC化率は31.54%。Nintの推計データでは、3大ECモールの流通金額が同5.3%増、数量が同5.4%増で、平均単価は同1.0%減。