債券下落、CPI後の米金利上昇で売り-日銀利上げは1月観測根強い
(ブルームバーグ): 12日の債券相場は下落。米国市場で消費者物価指数(CPI)の発表後に長期金利が上昇したことを受け、売りが優勢だ。
日本銀行は消費者物価の上昇に加速感が見られず、利上げを急ぐ状況にはないと認識していることが複数の関係者への取材で分かった。金融市場(OIS)で12月の利上げ確率が2割弱に低下した一方、来年1月の利上げ確率は8割近くに上昇している。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、日銀の12月利上げ観測の後退による買い意欲より、米長期金利上昇の方が売り材料として勝っているとの見方を示した。利上げが12月に見送られても、来年1月にはあるとの見方が強く、債券は買いにくいと言う。
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Masahiro Hidaka