ロシア大統領選 “圧勝”狙うプーチン氏が「反戦候補」封じる? 対抗馬は「票は奪わない」…侵攻支持ばかり【#みんなのギモン】
■支持を広げたナジェージュジンさん
市來玲奈アナウンサー 「ウクライナ侵攻をする前提、侵攻ありきの選挙ということですよね」 小野解説委員 「だから、侵攻に反対する 2 人が立候補を認められなかったのはなぜだろうか。ここに着目したいです」 「ドゥンツォワさんは反戦を掲げるジャーナリストです。立候補を届け出たものの、選挙管理委員会に立候補を却下されました。理由は書類の不備でした」 「ナジェージュジンさんも『プーチンは間違いを犯した』『ウクライナ侵攻は誤りだ』と言ってきた人物です。この方への支持は広がっています」 「1月28日にモスクワで開かれた、ナジェージュジンさんの集会。大統領に担ごうと、約250人が集まりました。侵攻反対を掲げているだけにこの集会自体、秘密の集会でした」 「ナジェージュジンさんはこの時、『人が死ぬのは良くない。戦争を始めるのは簡単だが、終わらせるのは難しい。(戦争を)終わらせるのが私の大統領1期目の課題だ』と語りました」 「参加者からは『戦争には反対。私は外交と交渉を望む』『私は同じ考えを持つ人とともにいたい。ここにいる人たちとは、ほぼ同じ考え(反戦)を持っていると思う』といった声が聞かれました」
■ネット調査では支持率30%超の人気
小野解説委員 「1月には、署名活動のために長い列ができました。ナジェージュジンさんが出馬するためには10万人分の署名が必要で、大勢が署名に訪れました。実際に署名は 10万人を超えたと、ナジェージュジンさんの陣営も発表しました」 忽滑谷こころアナウンサー 「これだけ(ロシア)国内にも反戦を求める人たちがいるということですよね」 小野解説委員 「そういうことです。あるインターネット調査での支持率は約32%。なかなかの数です」 辻岡アナウンサー 「それなのに、立候補できなかったんですよね?」 小野解説委員 「選挙管理委員会が『署名は無効だ』と言いました。署名の中に、既に亡くなっている人の名前があるなど不備があったといいます。こればかりは私たちには分かりませんが…」 「ナジェージュジンさんは会見で、『私を選挙から排除することはできるが、変化を求め、国の方針に同意しない何千万もの人々をどうするつもりか』と言いました」