【転職・退職時に】iDeCoや会社の企業年金制度の手続き忘れ・ミスにご注意を!
iDeCoにいくら積み立てができるかは転職の状況によって変わる
iDeCoこと個人型確定拠出年金は、個人が任意で加入し自分で毎月の掛金額を設定する仕組みのため、会社の離転職とは無関係のような感じがします。 ところが、「会社の企業年金制度の有無」などの働き方によってiDeCoの掛金の上限額が変わってくる仕組みなので、退職、新しい会社に就職したときなどは、毎月積み立てられる掛金の上限が変化することがあります。 それどころか、新しい会社の企業年金が充実をしている場合、本人がiDeCoで使える非課税枠が残っていない(iDeCoに積立できない)ということもあります。 iDeCoの積立額については、新しい働き方で判断しますが以下のとおりです。 自営業者、無職、フリーランス等で国民年金保険料を納める 月0.5~6.8万円まで 会社員で、企業年金のない会社に勤務 月0.5~2.3万円まで 会社員で、確定給付企業年金のある会社に勤務 月0.5~1.2万円まで 会社員で、企業型確定拠出年金のある会社に勤務 月0.5~2.0万円まで(企業型の確定拠出年金の掛金との合計で月5.5万円を超えない) 会社員で、確定給付企業年金と企業型確定拠出年金が両方ある会社に勤務 月0.5~1.2万円まで(企業型の確定拠出年金の掛金との合計で月2.75万円を超えない) ※2024年11月まで。12月からは拠出限度額のルールが一部変更になります。 自分のケースがどれに当たるかわからない、あるいは会社の制度の掛金額がわからない場合などは、運営管理機関のコールセンターもしくは転職先の確定拠出年金のサポートウェブページで確認をしてください。 掛金額について気をつけなければいけないのは、「今までは月2.0万円まで積み立てられたけど、転職後は月1.2万円までが上限になる」のように上限が下がる人です。システム側でも「上限以上の掛金納付」にならないようなチェック体制はありますが、原則として自分で手続きをするようにしてください。 上限を超えての納付が見過ごされることはなく、さかのぼって還付等で戻ってくることになります。 なお、変更の手続きはiDeCoの運営管理機関に書類提出となります。 >>iDeCo加入資格&掛金額を診断する