【転職・退職時に】iDeCoや会社の企業年金制度の手続き忘れ・ミスにご注意を!
転職をする人は会社の確定拠出年金の手続きもお忘れなく
iDeCoではなく、会社が実施している確定拠出年金に加入していた場合、60歳前の退職であればそのタイミングで会社の制度から外れることになります。 この場合、別の制度に資産を移す必要があります(ポータビリティ制度)。転職先が確定拠出年金制度を実施しているかで選択肢があります。 転職前:企業型確定拠出年金 ■パターン1. 転職後 転職後:新しい会社が企業型確定拠出年金をやっていた場合、資産を移して一元化する→入社した会社の総務部等に意思を伝える。 ■パターン2. 転職後 転職後:iDeCoに資産を移す→運営管理機関に対し、iDeCoの口座開設手続きを行う際に、資産の引き継ぎを伴うことを伝える。 ※上記どちらかを選択できる(転職先に企業型の確定拠出年金があった場合も、iDeCoに移すことは可)。 この手続き、「自分で」行うことが原則で、辞めた会社は書類を渡してくれることはあっても手続きを代行してくれません。 さらに、未手続きのまま半年が経過すると自動的にiDeCoのほうに資産が移されます(自動移換)。「…じゃあ、手続きしなくてもいいか」というとそうではなく、iDeCoの金融機関は選んでいない状態で、ただ単純に現金が移され管理されることになります(自動移換という)。 しかも自動移換の際に4348円の事務手数料、口座管理手数料も月52円引かれ、あわててiDeCo口座に移すとさらに2929円引かれることになります。そのうえ、利息も運用収益も1円も増えません。 はっきりいっていいことがありませんので、退職して書類が揃ったところでスムーズにiDeCo口座への資産の移行をしておきましょう。 iDeCoの掛金枠は1つ前の項目と同様です。あえてもう1つ選択肢を示すとすれば、「毎月の積み立てはゼロにしてiDeCoに残高だけ移す」という選択肢もあります。 口座管理手数料はかかるので、あまりおすすめはできませんが、一回無職になる時期が生じた場合などは、積み立てをストップすることもできると覚えておきましょう。