8.8型2in1「GPD Pocket 4」が国内発売。370+64GB+2TBの最強構成もアリマス
天空は6日、直営ショップであるハイビーム秋葉原店店頭において記者向けの説明会を開催し、8.8型2in1「GPD Pocket 4」を2025年2月1日に発売すると発表した。本日から先行予約受け付けを開始しており、本体予約価格が3,000円引きとなるほか、専用ケースや64GB USBメモリ、液晶クリーナーが付属する。 【画像】価格や先行予約特典 価格は、最上位のRyzen AI 9 HX 370/メモリ64GB/2TB SSDモデルが24万7,900円、中位のRyzen AI 9 365/メモリ32GB/2TB SSDモデルが19万9,700円、下位のRyzen 7 8840U/メモリ16GB/1TB SSDモデルが14万6,700円。 オプションの拡張モジュールは、シリアルポート(RS-232C)を追加するものが2,800円、KVM(HDMI入力+内蔵キーボード/タッチパッド出力)が8,800円、4G LTEが1万8,900円。純正ケースも3,800円で用意する。 GPD Pocket 4は2021年に投入した「GPD Pocket 3」の後継モデルで、外観をほぼ踏襲し、立ったままでも座りながらでも操作できるエルゴノミクスデザインを採用。CPUをCore i7-1195G7からRyzen 7 8840UまたはRyzen AI 9、液晶を1,920×1,200ドット/60Hz対応の8型から2,560×1,600ドット/144Hz対応の8.8型に強化した。 TDPは従来の20Wから28Wとなり、性能が大幅に向上。これに伴い筐体もやや大型化している。このほか、500万画素のWebカメラ、タブレットとして使える2in1機構、指紋センサー兼電源ボタンの搭載、44.8Whの大容量バッテリなどが特徴。 最上位モデルでは12コア/24スレッドの高性能に加え、64GBの大容量メモリを備えたことにより、複数の仮想マシンを立ち上げて複数のOSを同時利用するといった用途も現実的になったとしている。 このほかの仕様は、OSがWindows 11 Home、インターフェイスはUSB4 1基、USB 3.2 Gen 2 Type-C 1基、USB 3.2 Gen 2 1基、USB 2.0 1基、UHS-I対応SDカードスロット、HDMI 2.1出力1基、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3、2.5Gigabit Ethernet、指紋センサー兼電源ボタン、3軸加速度センサーなど。 GPD Pocket 4はビジネス色が強い製品だが、天空 代表取締役の山田拓郎氏によれば、飛行機内といった狭い場所での利用、モバイルゲーミングPC、ロケ先での配信、山中での作業、レース現場、プレゼンテーション、サーバールーム、工場のライン管理といった利用シーンを想定しているという。実際にGPDの製品は、通信会社やレーシングチームにも納入実績があるとした。 発表会ではGPDのWade社長もリモートで参加し、軽量で持ちやすいフォームファクタ、強力な性能、豊富なインターフェイスなどGPD Pocket 4の特徴についてアピールした。 Q&Aにおいて、GPD Pocket 4でペン対応が省かれた理由について尋ねたところ、今回の液晶パネルにはタッチ機能がネイティブで組み込まれているとのことだが、これにデジタイザを後づけにしたところ、干渉してうまく動作せず、諦めざる得なかったとのことだった。 なお、発表会の後のことだが、「GPD WIN 4」および「GPD WIN Mini」についてもCPUをRyzen AIにアップグレードするバージョンを年内にアナウンスするという話があった。実際に、既にIndiegogoではRyzen AI 9を搭載した「GPD WIN 4 2025」が購入可能になっている。TDPは従来通り、GPD WIN 4シリーズは28Wとなっているが、GPD WIN Miniは20Wになる見込み。
PC Watch,劉 尭