さらにレベルアップして、第3回ジャパンウィンターリーグ、始まる。
レベルアッププログラムの学び
さらに言えば前述した「レベルアッププログラム」など「学び」の場がいろいろ用意されているのもジャパンウィンターリーグの魅力だ。 フィジカルテストの日には、室内練習場で、大谷翔平などが通っていることでも知られるアメリカのトレーニング施設「ドライブライン」の関係者が、この施設が開発したトレーニング機器の説明会を行った。
初日の試合後は、ホテルの会議室で多くのトップアスリートのメンテナンスを担当する骨格改善トレーナーの鈴木善雅氏が、骨格と野球選手のパフォーマンスの関係について講義を行った。 「大谷翔平選手が160㎞/hのボールを投げることができるのは、骨格がこういう構造になっているから」という説明に、選手たちからはざわめきの声が出た。
翌日はこの試合のデータ計測を担当するアナリストたちが、データの見方やデータから何を得るのか、について解説。 さらに3日目には、埼玉西武ライオンズの栄養管理を担う帝京大学スポーツ医科学センター助教の虎石真弥氏が、アスリートはどんな食生活を送るべきか、チェックすべきことは何か、について講義をした。 こうした「レベルアッププログラム」は、自由参加になっているが、毎回数10人の選手が参加し、熱心に話を聞いていた。 各回の講義では、外国人選手には、通訳がついていた。 今後は、外国人選手向けの講義、セミナーも予定されている。
選手の先行投資の場
ジャパンウィンターリーグは、単なるキャンプでも合宿でもない。集団生活ではあるが、選手個々が自主的に野球に向き合い、自身を成長させるために主体性をもって学んでいくプログラムでもある。 この体験を経れば、多くの野球選手は視界が広がり、将来展望もできてくるのではないかと思う。野球選手にとってはいわば「先行投資の場」になっているのではないか。