さらにレベルアップして、第3回ジャパンウィンターリーグ、始まる。
地元の期待感も高まる
11月22日、那覇空港で「空港歓迎式」が行われた。選手の代表に花束が贈呈され、選手による決意表明が行われた。3年目を迎え、JWLは沖縄財界の全面的な支援の下に行われている。沖縄県の金融機関の発表によると、昨年の経済効果は5.8億円に上ると言う。
11月23日は、選手の体力、運動能力を計測するフィジカルテストが行われた。30m走、垂直跳び、バイクによる脚力測定、投球測定、ノック、フリーバッティング、プルダウン(全力でネットに投げ込んで速度を計測する)など。選手はグループに分かれて次々とメニューをこなしていったが、何しろ人数が多いので、どこでも行列ができている。また日本語だけでなく、英語、スペイン語に中国語も聞こえてくる。
アメリカで行われているウィンターリーグもこういう雰囲気なのだろう。 24日朝8時半、沖縄市のコザ信金スタジアムでオープニングセレモニーが行われた。主催者の鷲崎一誠代表は 「ここ沖縄に、世界中の選手を集めて、ここから羽ばたいていける “野球界のチャンプルー” をつくりたい」とあいさつ。地元沖縄市副市長やスポンサーのあいさつの後、開幕戦が始まった。
レベルの高い熱戦を展開
開幕戦はEISAと、中国U23の対戦。広島東洋カープを今オフに戦力外になった内間拓馬が5回被安打2の力投。EISAが2対0で初戦を飾った。 内間の球速は150㎞/h近くが出ていたが、中国の選手も負けずに食らいついていく。両チームの守備も機敏で肩も強い。 昨年までのレベルとは一線を画した強いチーム同士の対戦だった。 基本的に午前9時、正午、午後3時プレイボールの1日3試合。休日は5日間あるが、アドバンス、トライアウト計6チームは、26日で18試合+プレーオフを消化する。 感覚的には、ほぼ毎日試合をすることになる。このスケジュールで試合をするうちに、コンディション維持のためには何をすべきか、とか、食事の重要性などを学ぶ。 また国内外の選手と生活をともにすることで、深い友情が芽生える。 海外のウィンターリーグを経験した選手たちはしばしば「一生付き合える友を得た」と言うが、そうした出会いもウィンターリーグの魅力だ。