岩佐歩夢、RBからF1テスト参加で110周を走破し高い評価得る「チームからは全てに満足しているという評価をもらった」
2024年シーズンはアブダビGPで閉幕したが、その2日後には同じヤス・マリーナ・サーキットで毎年恒例のポストシーズンテストが実施された。 【ギャラリー】アブダビ・ポストシーズンテスト/角田裕毅はレッドブルRB20をドライブ! レッドブル/ホンダ育成の岩佐歩夢は、アブダビGPのFP1に続けて、このポストシーズンテストにもRBから参加。計110周を周回し、チームからも高い評価を得た。 「今日は最初からとても大きな経験を得ることができました。またチームのため、そして2025年の未来のためにベストを尽くしたいと思っていた」 岩佐はチームを介してそう語った。 「チームからは今回の全ての結果に満足しているという良いフィードバックをもらいました。それに関しても非常に嬉しいです」 「パフォーマンスランでもまずまずのラップができましたし、全体的には自分のパフォーマンスにかなり満足しています。時間が経つにつれてマシンに自信が持てるようになりましたし、F1マシンのフィーリングにも慣れてきた気がしました」 「次にまたドライブする機会があれば、もっと良いパフォーマンスを発揮できると期待しています」 岩佐と共にRBから今回のテストに参加したのは、レギュラードライバーのリアム・ローソン。159周を走破し、1分24秒440をマークし23人中13番手となった。 岩佐はタイムシートで6番手、ルーキー勢としてはメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリに次ぐ2番手となる1分24秒100。岩佐は今季用のソフトタイヤを使用してのパフォーマンスランも実施したが、今回のテストではレギュラードライバー勢が来季用タイヤを使用しており、各車がベストタイムを出した時のコンパウンドや燃料搭載量も不明であり、ベストタイムの比較は大きな意味を持たない。 しかしRBでレーシングディレクターを務めるアラン・パルメインは、岩佐のフィードバックやパフォーマンスランに高い評価を送った。 「今回はリアムとアユムがVCARBのために、アブダビGPと同じような仕様のマシンで走行した」とパルメインは言う。 「リアムはピレリの2025年タイヤを装着。燃料が少ない状態から燃料を積んだ状態まで、多くのサスペンションセットアップのチェックを完了し、このタイヤがマシンに与える影響を評価し、来シーズンに向けた学びを深めた」 「アユムは今シーズンのタイヤで走行し、アブダビGPでのFP1からマシンに戻り、非常に良い1日を過ごした」 「アユムはマシンにかなり慣れていて、素晴らしいフィードバックをしてくれた。最後にソフトタイヤで走ったが、競争力のあるラップタイムを記録し、マシンに満足していた」 「全体的にとても生産的な1日だった。2台とも安定して走ってくれたし、膨大な周回数をこなしたので、2月にテストを再開する前に多くのデータを収集することができた」 「今シーズンのチーム全員に感謝している」 なお、岩佐は来季も継続してTEAM MUGENからスーパーフォーミュラに参戦すると見られており、鈴鹿サーキットで12月11日(水)から始まる3日間の合同/ルーキーテストにも2日目から参加する。 また岩佐は今年レッドブル陣営のシミュレータドライバーを務めてきたが、レッドブルでモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは来季から岩佐がRB/レーシングブルズのリザーブドライバーを務めると以前明かしていた。
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