バッグ、靴、アクセサリー…何でもまねをしてくる職場の同僚に困惑
40代の女性会社員です。私の持ち物をまねする同僚に困惑しています。彼女は、バッグや靴、財布、アクセサリーなど、さまざまなものをまねして買ってきます。 最初は「偶然かな」と思っていましたが、あまりに頻繁なので、意図的だと気づきました。ただ、私は人から憧れられるような容貌ではありません。正直、「パッとしないなー、私って」と、我ながら感じるほど地味なタイプなので、なぜそんな私の持ち物をまねするのか、一体全体、何の得があるのか疑問なのです。 彼女が私のまねをしてくる真意を知りたいです。そして、まねをやめてもらうにはどうしたらいいか、ご助言ください。(ハンドルネーム:コピーキャット)
自身の魅力をもっと引き出せば、まねは気にならない
お悩みを受け取り、想像するに(そう思っていないとのことですが)きっとコピーキャットさんは、すごく素敵な方なのではないでしょうか? ただ単に、それをご自身が認められていないのかも。また、もしかすると、「パッとしないなーと思うほど地味」とおっしゃるのは、そんなようなことを誰かに言われたことがあるのでしょうか。 もしそうだとしたら、その意見を鵜呑みにする必要はないですし、コピーキャットさんがご自分でそう思い込んでいるのだとしたら、それも、そう思う必要はないです。 「まねをしてくる真意を知りたい」とのことですが、まねをしてくる人が、「どんな気持ちでまねをするのか」は、本人以外誰にも分からないこと。もちろん私にも分かりません。なので、映画監督として想像してみましたが、やっぱりコピーキャットさんの日頃の振る舞いが素敵だから、周りに影響を与えているものだと察します。 私たち映画や芸能の世界でも、周囲から「すごい!」とか、「かわいい!」と憧れられるような俳優さんであったとしても、自己評価が低く自分を肯定できない方はけっこういらっしゃいます。「そんなことないのに」と言う外側の意見と、ご本人の感じることとのバランスの違いがあるんですね。 まねをしてくる相手に、そのことを止めさせることは出来なくても、コピーキャットさんが“気”にしないで、“気”を変えることはできるのではないでしょうか? 例えば、こんどはコピーキャットさんがファッションショーを見たり、テレビや雑誌、様々なものを見たりして、「これステキ!」と思うようなものに出会ってみてはいかがでしょうか。そしてその「ステキ!」を見つけた時、その気持ちと感覚を自分の中で肯定してみてください。 さらに、そのスタイルにチャレンジをしてみたり、普段の装いにワンポイントを入れてみたりすることで、コピーキャットさんが元々持っている魅力が、より一層引き出されていくんじゃないかと思います。そしてその素敵さや輝きは、周りの人も幸せにしていくはずです。まねをしてくる同僚を止めるよりも、コピーキャットさん自身の素敵さをもっと引き出していく方向へ自分自身を進めていくことの方が、コピーキャットさんにとっても、周囲にとってもハッピーですし、有益だと思いました。 秋冬はいっぱいおしゃれができる季節。今の時代、お金をかけなくても、いろんなおしゃれが楽しめます。ぜひネットでも本屋さんでも、「ステキ!」を見つけてみてください。それが一番、「よかった」と思えるゴールにつながっている気がします。(映画監督 安藤桃子)