ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(全文1)22日現在で被害額6000万円
ゆうちょ銀行の池田憲人(のりと)社長は24日午後、不正出金問題を受けて記者会見を行った。 【動画】ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(2020年9月24日) ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「ゆうちょ銀行の不正出金問題 池田社長が会見(2020年9月24日)」の会見開始時間に対応しております。 ◇ ◇
不正利用に関する今後の対応などを報告
司会:始めさせていただきます。初めにゆうちょ銀行取締役兼代表執行役社長の池田と、同副社長の田中よりご説明をさせていただきます。 池田:ゆうちょ銀行の池田でございます。このたびは当行が提供する各種サービスの不正利用により、被害の発生状況等の公表が遅れることにより、お客さまはじめ、関係の皆さまに多大なご迷惑、ご不安をお掛けしたことを深くおわび申し上げます。失礼ながら、着座させていただきます。 まずは私どもの即時振替サービスの不正利用に関する今後の対応状況と、昨日発表いたしましたmijicaの不正送金への対応。また、先般の報道のありましたSBI証券事案に関連し、当行の口座開設時の手続きの厳格化について、副社長の田中からまずはご報告させていただきます。
550万口座に取り引き確認をお願いする
田中:副社長の田中でございます。よろしくお願いを申し上げます。まず私からご報告を申し上げます。1点目、最初にお手元の資料で、即時振替サービスの不正利用における今後の対応についてという資料があろうかと思います。それを見ながらお聞きをいただければ、ご説明をさせていただきたいと思います。 まず1点目はお客さまに対しまして、あらためてお取引の確認のお願いを個別にさせていただこうと思ってございます。費用の、被害の全容を把握するために、決済事業者を登録されている、いわゆるひも付いている口座をお持ちのお客さま、先般公表申し上げました約800の事業者数があるわけでございますけども、これをご登録のお客さまに名寄せをさせていただきまして、結果、約550万の口座を特定してございます。この550万、全口座に対しまして、お心当たりのない取引のご確認等をお願いしてまいるつもりでございます。 本日、すでに全国51の新聞各社の朝刊のほうに、取引のご確認をお願いする広告を掲載いたしてございます。さらに本日以降、今ほど申し上げました決済事業者を登録いただいている約550万口座のお客さま全員に、順次メールまたはダイレクトメールの発送を行ってまいることとしてございます。この文章では、1のところの第1パラグラフ、第2パラグラフが今ほど申し上げたところでございます。第3パラグラフの、「さらに」のところでございますが、お取引の形態、これはチャージ状況等から、よりご確認を必要と考えられます、約600口座のお客さまに対しましては、別途個別にお電話により取引等のご確認をお願いしてまいることとしてございます。 大変お客さまにはお手数をあらためてお掛けをいたしますが、お心当たりのない決済事業者との登録や、見に覚えのないお取引があったお客さまにつきましては、ゆうちょ銀行や郵便局の窓口、あるいは当行のコールセンターにお申し出いただきますようお願いを申し上げたいと存じます。 なお、今回の電話なりメールなりダイレクトメールによるお願いが悪用されてしまい、ゆうちょ銀行をかたる偽メールなどによりまして、口座暗証番号等の情報が盗まれてしまうことがないよう、1点ご注意をいただきたいと思います。具体的には、ゆうちょ銀行からお客さまの口座暗証番号などを求めることは一切ありませんので、くれぐれもご注意いただきますようお願いを申し上げます。