【コラム】角田裕毅にとって正念場の5年目…ホンダとのつながり関係なしに未来を勝ち取るため、2025年に成すべきこと|F1
浅木氏はHRC在籍時代、ホンダとF1のつながりをなくさないよう、水面下で尽力していたと『DAZN』を通してこう証言している。 「(ホンダとアストンマーティンとの接触は)もちろん知っていましたよ。私の心残りがなく(ホンダ&HRCを2023年4月で)辞めることができて良かったなと」 「アストンマーティンと組めるかどうかというのは、(2022)年末から年明けの話ですけど、私の心残りって言ったのはね、このまま本当に(2026年からのパートナーシップが見つからず、F1から)撤退してしまうことが心残りで」 「どっかしらのチームと組みたいな、ということでね。撤退発表以来、こっそり画策してきた。そういう中では、レッドブルは自分たちでパワーユニットを作ろうとしていますから。選択の中では(ホンダ&アストンマーティンは)ベストのチームと組めたんじゃないかと感じている」
ホンダPUを搭載してレッドブルと最強マシンを作ったこともあり、本来なら2026年以降もパートナーシップを継続させる可能性もあった。だがホンダは一度F1活動終了を発表した立ち位置であり、レッドブルはフォードと手を組む道を選択する。 浅木氏は自社製のPU開発に踏み切ったレッドブル・パワートレインズの本気度について、現地で力の入れ具合に驚いたと振り返った。 「レッドブルがレッドブル・パワートレインズというものを作って、一回(施設を)見に行ったんですけど。もうすごい投資をして。すごくお金をかけて作っちゃっているんで」 「これはレッドブルとは2026年組めないな、と思った。そうなるとね、ホンダがやるとしてもレッドブルの手助けみたいなポジションしかない。そうなると(ホンダが)やりたいこととは違うんですよね」 結果的にアストンマーティンに2026年、ホンダはPU単独供給をスタートさせることになった。事実上のホンダワークスチームとなる。 だが、このムーブは結果として角田の今後に影響を及ぼしたのではないかとの見方もできる。