「必ずしも飲食店だけではない」 飲食クラスター、“宅飲み”でも―コロナ分科会
政府の新型コロナウイルス対策分科会(会長:尾身茂氏)が8日、開かれた。その後の記者会見で、東北大学の押谷仁教授は国内で発生したクラスター(集団感染)を解析したところ、飲食に関連した場面での発生が全体の3分の1以上を占めていると報告した。 【会見全編】東京都「非常に異常な増え方」2日連続2000人超で コロナ分科会会見
押谷教授は、飲食関連のクラスターについて「必ずしも飲食店だけでなくて、会食とかホームパーティー、若者の言葉で言うと『宅飲み』みたいなものも(クラスター発生場所として)見えてきているので、そういうものへの注意喚起も必要だ」と語り、飲食店以外での飲食の場でも起きていることを指摘した。 分科会では12月以降、報道などを通じて収集したクラスター情報を分析したという。押谷教授は「これが全てではない」と把握しきれていない情報があると前置きしたうえで、クラスター発生場所について「一番多いのは医療福祉施設。病院とか高齢者施設の流行はかなり起きているが、そこから地域に広がるということは非常に少ない」と語った。高校・大学など教育施設でもクラスターは「かなりある」ものの、「感染源になって地域に流行を起こすということは非常に少ない」と説明した。