サバンナ・八木真澄「芸人の僕がFPの資格を取った理由。心が満たされていれば大富豪。相方の年収が6倍になったとき、羨ましさを感じなくなった」
2024年6月に、ファイナンシャル・プランニング技能検定1級の学科試験に合格したお笑いコンビ「サバンナ」の八木真澄さん。そして10月25日に金財実技の合格を発表、ついにFP1級の資格を得ました。倹約家としても知られる彼は、誰でも《心の大富豪》になれると説きます。今回は、『婦人公論』10月号のインタビュー記事を配信します(構成:丸山あかね 撮影:岸隆子) 【写真】お金持ち自慢をされたときの対処法は… * * * * * * * ◆1個のティーバッグで3回は抽出 お笑い芸人の僕が、なぜファイナンシャルプランナー(FP)の資格を取ったのか。理由の一つは、60歳を過ぎてテレビに出続けているお笑い芸人は一握りしかいないと思ったからです。 僕自身、30代半ばまではたくさんのテレビ番組に出演させてもらっていましたが、2年前からレギュラー番組はゼロに。49歳の今、「たまにテレビで見かける人」になりました。 でも、これは想定内。浮き沈みの激しい芸能界、いい時がずっと続くとは思っていませんでした。だから、50代半ばで「たまにも見かけない人」になることを見越して、FPの資格を取り、カルチャーセンターなどで教える道を作っておこうと考えたのです。 それと僕は昔から、毎月の生活費を項目ごとに封筒に分けてやりくりするなど、お金を賢く使う方法を考えるのが好きでした。売れない若手芸人時代だって、赤字を出したことはありません。 当時は、食費を抑えるために弁当とお茶を持って仕事へ行っていたのですが、周りから「お前のお茶は薄い」っていじられましたね。それはそうです。だって、1個のティーバッグで3回は抽出していましたから。 でも、そういう生活を苦しいとか恥ずかしいと思ったことはなく、少ないお金で暮らすにはどうすればいいかと、むしろゲーム感覚で楽しんでいました。 お金は必要なものを手に入れるための道具です。そこを勘違いして、お金の有無だけにとらわれていると、本当に大切なものを見落としかねません。だから僕はこう思うのです。今日、心が満たされていれば大富豪。100億円持っていても心が満たされていなかったら大富豪とは言えないのではないか、と。 日本は、30年も給与水準が上がっていないのに物価は上がる一方です。そんな時代だからこそ、お金に対する考え方や使い方を見直して、《心の大富豪》になることが、人生を豊かにするコツではないでしょうか。 そこで、僕が実践する《心の大富豪》になる方法をいくつかご紹介します。少しでも皆さんのお役に立てたら嬉しいです。
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