サバンナ・八木真澄「芸人の僕がFPの資格を取った理由。心が満たされていれば大富豪。相方の年収が6倍になったとき、羨ましさを感じなくなった」
◆【1】見栄、優越感、劣等感を手放す 人と自分を比べる相対的な価値観の持ち主には、幸福感は得られないように感じます。上には上がいますから。 見栄を張ったり優越感を得るために、価値があると言われているものや流行っているものなど、世の中の基準にあわせてお金を使っていたら、いくらあっても足りません。いつまでたっても満たされることはありませんしね。 たとえば、100円均一で売っている腕時計も、スマホの時計機能も、高級腕時計も、教えてくれる時間は一緒です。 こんなふうに、見栄や優越感、劣等感にとらわれず、自分が求めているものは何かを見極めれば、不必要にお金をかけることはなくなる。視力が悪い人には眼鏡が必要ですが、悪くなければ必要ない。そういうことだと思います。 ◆【2】人は人、自分は自分と割り切る 相方の高橋茂雄と「サバンナ」を結成したのは20歳の時です。デビューして10年くらいはコンビで忙しくしていたものの、ある時期から相方だけがテレビ番組に呼ばれるようになりました。 正直、収入格差が3倍くらい開いた頃は相方が羨ましかった。でも、それが6倍くらいになると同じ土俵で考えなくなり、羨ましくなくなったのです。 たとえ近しい人でも、「人は人、自分は自分」だと思えば悔しくなくなるのではないでしょうか。
◆【3】モヤモヤしたら税金のことを考える 生きていれば、経済的に豊かな人と自分を比べてモヤモヤすることもあるでしょう。そんな時におすすめなのが、税金について思いを巡らせることです。 日本は累進課税なので、稼げば稼ぐほど納める税金が高くなる仕組み。たとえば個人事業主の場合、年収4000万円以上は45%の所得税、1億円以上の場合は60%の税金がかかります。さらに、住民税、消費税もかかる。つまり、お金を稼いでいる人は、高額納税をしているということです。 僕はよく公園で鳩を眺めて過ごしているのですが、園内がきれいに整備されているのも、公衆便所にトイレットペーパーがあるのも、たくさん稼いだ人、現役で稼いでいる人が納めた税金のおかげだと思うと、妬むどころか感謝の気持ちが湧いてきます。 治安を守ってくれる警察官や消防士の給与も税金です。ありがたいことです。 ただ、金持ち自慢を聞かされるのは気持ちのいいものではありませんよね。そんな時は「奢ってくださいよ!」と言ってみましょう。そこで話が止まる人は金持ちではなく、金持ちに見えるただのケチだと認定すればOKです。
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