ミリトンの再離脱でマドリーに浮上した「S・ラモス復帰説」はあっけなく消滅…冬の補強は5年ぶりに外部から? それとも宿敵バルサに倣って下部組織から?
しかし結論から言うと、復帰話はあっけなく消滅した。 『AS』紙は、「様々な状況が重なり、マドリーとセルヒオ・ラモスが互いに矛を収めて、再び手を携えるべきだという声が高まっていたことは確かだ。しかし、クラブ内ではそうではなかった。首脳陣はほぼ満場一致で、マドリーにおけるラモスの物語はすでに完結したと考えている。スポーツ面でマドリーの要求に応えるレベルにはもはや達していないという理由で復帰を見送った」と伝えている。 「矛を収める」という表現は、2021年にラモスが懇意の記者を巻き込んで、自分の希望する複数年での契約延長を画策したことに端を発する。しかし当時、フロレンティーノ・ペレス会長は断固として首を縦に振らなかった。そしてラモスが考えを改め、マドリーが提示する条件(単年契約)を受け入れると伝えたときには、すでにオファーは撤回されており、彼は“裏門”からの退団を余儀なくされた。 その時に生じたしこりと、そして何よりも『AS』紙が報じている通り、全盛期を過ぎた38歳という年齢がネックとなり、バルサ寄りのスポーツ紙『スポルト』は、「カルロ・アンチェロッティ監督も再共闘を希望している」と伝えていたが、レジェンドの復帰はこのまま実現することはなさそうだ。 クラブ幹部たちは、ここ最近下部組織の選手たちを積極的に登用して成功を収めている、宿敵バルセロナの方針に倣うことを勧めているようで、ミリトンが負傷したラ・リーガ第13節のオサスナ戦(4-0)では、Bチームの21歳DFラウール・アセンシオがトップデビュー。MFジュード・ベリンガムの今季初得点を導いたロングフィードを含め、傑出したパフォーマンスを披露した。 いずれにしろマドリーの幹部たちは、冬の移籍市場が開くまでに、外部の選手たち、下部組織の選手たちの両方を分析しながら、最終的な補強方針を決定するようだ。 文●下村正幸
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