時・場所・場面に合う服装とは? Vol.1/セージ・トダ・ネーション
T=Time、P=Place、O=Occasionをわきまえた服装をする、という概念は多様性の時代でも大切。状況に応じ、自分も周囲も快適でいられるような、嫌な目立ち方をしないスタイル。しかし、それだけじゃオシャレではないね。ここでは個性も上手に発揮する3人に、6シーンの装いを披露してもらいます。 in London
1. 友人の結婚パーティ。
フォーマルシーンでもパンツはゆったり。けれど、ジャケットはタイトなものを。 セージのパンツのシルエットは、どんなときもゆったり。結婚式というハレの日でも、いつもどおりワイドなボトムスを合わせた。「フォーマルなシーンでも快適に過ごしたいからパンツはこの形。だけど、それだとカジュアル過ぎるよね? だからジャケットはタイトなサイズを選んだよ。トップスはジャスト、パンツをビッグサイズにすると綺麗なAラインが完成して、品よくまとまるのさ。シャツはタックインしないことがマイルール。そうすると、程よくカジュアルになるし、動きに制限がなくなってラクなんだ」
2. クライアントとの打ち合わせ。
品よく羽織ったトレンチコートとラフな小物で、このまま夜の社交場にも溶け込める。 「ロンドンはさまざまな文化が行き交う街だから、いろんなシチュエーションに対応できる服で過ごすことがベストなんだ。昼は仕事をして、夜はクラブやライブハウスへ行ったりするからね」。そう話すように、〈Mont-bell〉のナイロンバッグや〈Sage Nation〉のざっくりと編まれたビーニーなどの小物でカジュアルな雰囲気を出しつつも、カチッと感が演出できるようにトレンチコートは襟を立てて羽織る。「仕事場でも太いパンツがはきたくて、くるぶしから少し下くらいの長さにカット。これならスマートに見えるでしょ?」
3. パートナーとのデート。
上品なコートも綺麗にまとめずに、ウォッシュデニムと合わせてとにかくラフに。 「いいコートは羽織るだけで様になるから、つい買ってしまうんだ」と、セージが着るのは、’80年代の〈Burberry〉のラグランスリーブのトレンチコート。〈Sage Nation〉のニットに〈Uniqlo U〉のシャツをレイヤードした品のある上半身に対して、下半身はペイント加工のされた〈Stüssy〉のデニムに〈オニツカタイガー〉のヴィヴィッドなスニーカーというストリートな合わせ。「スマートにまとめ過ぎると堅苦しくなるから、ヴィンテージライクでラフなものを組み合わせた。そうすると、デートにおいて最重要ポイントであるリラックス感を演出できると思うんだ」