時・場所・場面に合う服装とは? Vol.1/セージ・トダ・ネーション
4. 雨の日の外出着。
手ぶらでアクティブに過ごすために、フード付きの撥水ウェアと暖かいコートを。 身軽に動けるように傘は持ち歩かないというロンドナーのセージにとって、インナーに着た〈C.P. Company〉のような防水性を備えたフード付きの一着は欠かせない。そしてもう一つ、寒い冬の雨の日に必要不可欠なのが、’50sのイギリスの鉄道員用のコート。「ウール生地とのボンディングなだけでなく、キルティングのライナーも付いているから見た目以上に暖かいんだ。今っぽいテックスタイルになり過ぎないように、〈キーン〉のサイドゴアブーツとナイロンパンツにはコートを合わせるのもポイントの一つだよ」
5. ひとりの休日。
お気に入りのデニムジャケットとスウェットパンツが堅苦しくなく過ごせる、休日のユニフォーム。 行きつけのコーヒーショップ『Climpson & Sons』でブレイク中のセージが羽織るのは、クオリティの高いものづくりにいつも影響を受けているという〈Helmut Lang〉のデニムジャケット。「〈Levi’s〉の『507xx』モデルをオマージュしたこのお気に入りの一着を、シャツみたいに一番上のボタンを留めて着るのが好きなんだ。〈snow peak〉のスウェットパンツは、生地に張りがあるからカジュアル過ぎないのに、ジャージのように軽やかだから休みの日は必ずはいているよ」。スリッパ感覚で履ける〈A Cold Wall〉のデッキシューズも週末の定番とのこと。
6. スポーツ観戦。
たとえ、スタンドにいるとしても、いつでも動けるようなアクティブな装いを。 リヴァプールFCの試合観戦前に、パブでチルアウトするセージ。スポーツを観るときは、自分自身もアクティブな服を選ぶことで気持ちを高めるのがこだわりだ。「〈Sage Nation〉のスウェットパンツに、僕も所属するランニングクラブ〈Run The Boroughs〉と〈New Balance〉によるスニーカーを合わせたよ。このシューズは長時間立っていても全く疲れないからスタジアムに行くときも欠かせないね。忘れちゃいけないのは、〈C.P. Company〉のナイロンジャケット。突然雨が降り出したときに、カッパとしても使えるから便利なのさ」
プロフィール
1998年、ロンドン生まれ。画家として名を馳せた日本人の祖父・戸田吉三郎の影響により、デザインの道に進む。大学在学中の2019年に、自身のルーツである日本とイギリスの美意識を織り交ぜたブランド〈Sage Nation〉をロンドンを拠点にスタート。 photo: Kae Homma, illustration: Kouzou Sakai, text: Shintaro Kawabe, coordination: Rintaro Tezuka(2024年2月 922号初出)
POPEYE Web