病におかされた50代独身会社員、自宅マンションに引き取った高齢母に病状告白も、打ち返された「まさかの暴言」に絶句
母に思い切って、自分の病気のことを話したら…
佐藤さんは自宅へ戻ると、思い切って母に自分の病気のことを話した。手術が決まり、しばらく入院すること。もしかしたら、仕事復帰まで少し時間がかかるかもしれないこと。元の生活に戻れるまで、母親には施設で過ごしてもらいたいこと、などだ。 「する母は、〈そんな面倒なことになるんなら、ここに来なければよかった〉〈あなたがいなくなったあとにお母さんが困らないよう、ちゃんとしておきなさいよ〉と…」 そういうと、佐藤さんはうつむいた。 「兄といい、母といい、私をなんだと思っているのでしょう。怒鳴られたわけではありませんが、ハッキリいって暴言ではないでしょうか。ほとほといやになりました。やはり、母には施設に入ってもらおうと思います。とてもそばで面倒を見ることはできない…」 介護の負担が子どもの人生の抱えきれない重荷となることもある。家族として支え合えればいいが、だれもが理想的な着地ができるとは限らない。日本はさまざまな行政サービスが整備されている。頼れるところは頼り、利用すべきところは利用し、なにもかもひとりで背負い込み過ぎないことが重要だ。 [参照] 厚生労働省「介護給付費等実態統計月報」 総務省「人口推計月報」
THE GOLD ONLINE編集部