配給手数料は従来の半分以下、クリエイターたちに利益還元を…日本映画界に風穴を開ける K2 Pictures の挑戦
K2 Pictures の今後のラインナップとしては、「オリジナルもあるし、漫画原作もあるし、小説原作もある」とどこかに偏るのではなく、バランスよくやっていく。それは監督に関しても同様で、先述の著名な監督たちのみならず、映画監督デビューを果たすゆりやんレトリィバァをはじめ、広瀬奈々子、枝優花といった若手監督の作品も手掛けることが決まっており、紀伊は「勝ちながら次の世代を育てていかないといけない」とその狙いを明かす。
配給は2026年からスタートし、年間約10本の公開を目指し、年間の国内興行収入100億円というのが当面の目標だ。K2 Pictures は果たして、凝り固まった日本映画界を変える台風の目となれるのだろうか? 彼らの勇気ある挑戦に注目したい。(編集部・市川遥)