エレコムがYouTuberと共同開発したバックパック「MNL CITY PACK」を3カ月使った率直な感想 再販されたらすぐチェックすべし!
たくさんあるポケットも何気に便利
MNL CITY PACKの主室/副室と外装にはたくさんのポケットがある。ガジェットを複数持ち運ぶ際に、ケーブル類などを収納するために別途ポシェット類を用意してるという人もいるかと思うが、本製品の場合はポシェット類を用意しなくても整頓しつつ収納可能だ。 特に、上部にある「トップファスナーポケット」、左右に“互い違い”に設置された「フロントファスナーポケット」、そして水筒やボトルを収納できる「サイドボトルポケット」はとても便利で、多用している。 ポケットは主室/副室内にあるものを含めて10個以上ある。これらをどう活用するかは、使う人次第だ。
背負っても疲れない 持つのも楽
バックパックを長時間背負っていると、肩の部分が痛くなったり、夏場だと背中が蒸れてしまったりしがちである。これらのデメリットを鑑みて、バックパックを使わないという人もいるくらいだ。 しかし、MNL CITY PACKは背面パッドの配置に工夫を施すことで背負った際の体への負担を軽減しつつ、背中に生じがちな蒸れを抑制している。蒸れは完全に抑制できる訳ではないが、一般的なバックパックと比べるとひどいことになりにくいことは確かだ。ショルダーバンドも工夫されているので、長時間背負っていても疲れにくい。 特に都市部における満員電車に乗る際に、バックパックを背負っていると乗降の邪魔になったりすることもある。そこで前方で抱えたり手で持ったりすることもあると思うが、MNL CITY PACKは前抱えにも手持ちにも配慮された設計となっている。 手持ちするためのハンドル(持ち手)は上部と左右側面に付いており、「ハンドル、どこにあったっけ……?」と迷うこともない。とりあえず“持てる”というのは強い。
困ったこともある(使い方の問題)
いろいろ“いいことずくめ”なMNL CITY PACKなのだが、個人的に困っていることもある。主室の収納能力だ。 本製品は約21Lと、まあまあ大きいのだが、PC気室がカッチリと作られているせいか、主室の“厚み”が若干足りないように感じる。というのも筆者は2~3泊程度の出張や旅行では衣類や下着をバックパックに“詰め込む”ことが多いのだが、入れる衣類の種類にもよるのだが、普段使っていたエレコムの「off toco DGB-S043BK」(生産終了済み)からカメラパーティションを取り除いた時と比べてうまく収まらないのだ。 「もうちょっと厚みがあればうまく収まるのに……」とは思うものの、おそらくそうすると本製品の絶妙なバランス感が崩れてしまう気がしなくもない。1泊程度の衣類なら問題なく収まるので、2泊以上する場合はサブバッグを用意すればいいかなとも思う。 また、トップファスナーポケットやPC室内のアクセサリーポケットについて、入れるものによっては主室側に“出っ張ってしまう”のも気になる。前で抱えて主室から荷物を取り出す際に、若干困ってしまうのだ。 ここは設計上のトレードオフで、「こちらを立てればあちらが立たず」の典型例だといえる。バックパックの設計って、難しいのだなと改めて思う次第である。