小池都知事が外国特派員協会で会見(全文)人の移動による陽性者増は明らか
どの程度の感染状況であれば五輪を中止するのか
The Times:タイムズ紙のRichard Lloyd Parryと申します。2021年にどのレベルの感染があれば、オリンピック、五輪を中止しなければいけないということになるのかということについてお願いします。 小池:それについての判断は、やはり主催がIOCであります。そして各国のIF、それぞれの競技の連盟があり、各国のそれぞれのOlympic Committeeがあります。そして日本政府、そして東京、これらのことが話し合っていくことになると思いますが、現時点での調整会議という、また先日、バッハ会長がいらしたのも、どのような形で開いていくのかということについての話し合いが行われ、そして安全・安心な大会の開催ためのさまざまな施策についての考え方の意見交換が行われたところであります。よって全ての判断というのは、その会議体で進んでいくものと考えております。 バッハ会長は滞在中に、また私との会談の際も述べられておられましたのは、IOCとしてワクチンを選手や関係者に提供する用意があるということを強調しておられたのは印象深かったです。私個人としても最近の、ワクチンの開発についてのニュースには大変敏感に反応しております。その前にいかにして、この日本におきましてはワクチンも、また法律的な、強い法律もありませんけれども、前回も皆さんの協力によってかなり抑えることができました。国内における対策についてはこういった形で、またホストシティーである東京としても安全対策、コロナ対策をしっかり取っていきたいと考えております。
最悪および最高のシナリオを教えて
記者1:【アザリ 00:50:02】と申します。オリンピックにおけるニューノーマルという話があるんですけれども、最悪のシナリオ、そして最高のシナリオ、両方をぜひ教えていただければと思います。そして対策という話は何度も出ていると思うんですけれども、具体的にどういった対策を考えられているのか、お願いします。 小池:対策については、コロナの状況、各国によって違います。その現状がどうなのかなど、状況に応じて考えなければなりません。ただ、ベストシナリオはやはり各国の選手の方々が安心して、安全で来られて、安心・安全な大会をフルの観客の下で行うという、これまでの形でありながら、そのためにも徹底をしたコロナ対策を取っておくということであります。 そしてまた、例えば今、準備をしているのは、世界各国の選手の皆さんをお迎えして、選手村に滞在される。選手村における医療施設、検査施設などを整えること。また食事の提供の仕方が、これまではビュッフェスタイルでしたけれども、それをどうやって個々に分けていくのかなど、これらの1つ1つの対応策について話し合いをしているところです。