名門「ロウアルパイン」の機能的バックパック「エアゾーン」シリーズから目が離せない
夏は涼しい高原や稜線を歩き、秋は爽やかに低山を巡るなど、しばらくアウトドアを楽しむのに相応しい時季がつづく。最近は携行品がコンパクトになり、日帰りや1泊程度の山歩き(麓のホテルか山小屋などに泊まる)なら大きな荷物を背負わなくて済む。必要な装備を小ぶりなバックパックに入れて軽快に歩くのが合理的だし、普段の街歩きにも便利だ。
容量20リットル前後で、山歩きの際あると便利な機能が充実し、街でも使いやすいバックパックはないものか? アウトドア専門店であれこれ比較すると、条件に見合って価格もリーズナブルな「Lowe alpine(ロウアルパイン)」の「Airzone(エアゾーン)」シリーズが目を引く。そこで株式会社LandR(ランドアール)を訪ね、セールスマネージャーの山﨑強さんに話を聞いた。
アルミフレーム入りで安定感が高く、背面メッシュで通気性と快適性を確保
「『ロウアルパイン』は、クライミングの歴史に名を遺すマイク・ロウ、グレッグ・ロウ、ジェフ・ロウの3兄弟が1967年に米国コロラド州で立ち上げたアウトドアブランドです。彼らは当時トップクライマーとして名を馳せましたが、中でもジェフ・ロウ(1950年~2018年)は多くの初登記録を持ち、今日なお山岳界のスーパースターです」 クライマーとして成功したロウ3兄弟がブランドを立ち上げる以前に使用していたバッグは重くてバランスが不安定だったため、さらなるチャレンジの妨げになっていた。そこで、彼らは独自のバックパック「The Expedition Pack(ザ・エクスペディション・パック)」を開発し、ブランド立ち上げと共に世に送り出した。
「この『ザ・エクスペディション・パック』は世界初となるアルミ製の内蔵フレームを搭載し、バックパックの安定性を飛躍的に高め、クライマーの身体的負担を大幅に軽減しました。『ロウアルパイン』はその後も革新的な開発を進め、金属を使うのが常識だったバックパックのパーツに初めてプラスチックを用いるなど、装備の軽量化と取り扱いやすさを大きく進歩させてきました。 その後も背面の通気性を高めて熱を逃がしやすくする『エアゾーンバックシステム』を導入するなど、バックパックの進化を今日にいたるまで牽引している『ロウアルパイン』がテクノロジーの粋を集めて製品化したのが、現在の『エアゾーン』シリーズです」