企業のメインバンク、シェアトップは「三菱UFJ銀行」の9.3万社 メイン社数増の最多は「埼玉りそな銀行」
全国企業「メインバンク」動向調査(2024)
2024年の全国メインバンク社数トップは「三菱UFJ銀行」となった。企業数は9万3498社となり、2009年の調査開始以降16年連続のトップとなった。しかし、全国シェアでは6.33%と前年から0.11ポイント(pt)低下・社数で1015社減少し、15年連続のシェア縮小となったほか、低下幅は2023年に続き全金融機関で最大となった。2位は「三井住友銀行」の7万5503社(シェア5.12%)で、前年からシェアで0.07pt低下、社数で655社減少した。3位の「みずほ銀行」も、シェアで0.07pt、社数で648社減少した。 この結果、メガバンク(都市銀行)上位3行のメイン社数は23年比で2318社・シェアにして計0.25ptの低下となり、シェアの低下傾向が続いた。一方、「りそな銀行」(3万1012社、同2.10%)、「埼玉りそな銀行」(1万7898社、同1.21%)は、ともに社数で増加した。
地方・第二地方銀行では、「北洋銀行」(2万3795社、全国:5位)が最多だった。次いで「福岡銀行」(2万2580社、同6位)、「千葉銀行」(2万1435社、同7位)、「西日本シティ銀行」(2万971社、同8位)と続いた。 信用金庫では、「京都中央信金」(8338社、全国:42位)が最多だった。次いで「多摩信金」(7663社、同48位)、「大阪シティ信金」(7280社、同52位)と続いた。信用組合では「茨城県信組」(3116社、同102位)が最多だった。 2024年時点でメイン社数1千社以上を有する金融機関のうち、前年からの増加社数(純増)をみると、最多は「埼玉りそな銀行」(メイン社数:1万7898社、前年比262社増)だった。埼玉県を主な経営基盤とする金融機関では他にも、「武蔵野銀行」(8051社、224社増)、「埼玉縣信金」(6735社、163社増)など、上位10の金融機関のうち3行庫を占めた。地銀・信金信組以外では「PayPay銀行」(1139社、165社増)、「楽天銀行」(1368社、157社増)などネット銀行の拡大が目立った。