Androidでプライバシーを守りながら、修理を依頼する方法。他人にデータを覗かれない設定があった
Androidスマホを修理に出す際には、問題の診断や解明に必要となるデータにできる限り業者がアクセスできるようにしたいと思うでしょう。 しかし同時に、写真や動画を見られたり、SNSのアカウントに投稿されたりするのは避けたいものです。 そこで、専用の「修理モード」の出番です。
Androidの「修理モード」って?
対象となるスマホを持っている場合、このモードを使うと、アプリにログインしている使用中のものとは切り離された新しいパーティションがスマホ上に作成されます。それでもスマホを使ったり調べたりすることはできますが、「工場出荷時設定にリセット」された状態です。 これはPixelシリーズの一部のモデル(実際に「修理モード」という名前) とサムスンの一部のモデル (「メンテナンスモード」という名前)に搭載されています。 修理モードを有効にするのに時間はかかりません。ただし、いつもの対策は必要です。 修理モードをオンにするときでも、端末がまた機能するようになるために完全なリセットが必要な場合に備えて、事前にAndroidデバイス上のデータをすべてバックアップしたほうがいいということです。また、SIMカードも抜いておくことをおすすめします。 ここで取り上げている修理モードは、Googleやサムスンの公式チャンネル、あるいは信頼して任せることにしたほかの場所であろうと、修理する場所を問わず適した機能です。
Pixelの「修理モード」
Pixelで「修理モード」を使用するには、OSが2023年12月に発表された Android 14のアップデート以降のバージョンである必要があります。また、少なくとも2GBの空きストレージ容量も必要です(確認する必要がある場合は「設定」から「ストレージ」を選択します)。 「修理モード」をオンにするには 「設定」を開いて「システム」から「修理モード」をタップ 仕組みについての情報が表示されたら、「修理モードを開始」をタップしてオンにする データを安全に保つため、スマホのPIN、パターン、またはパスワードを求められます。再起動後には、業者に手渡しするか郵送できる状態になります。 (順調にいったとして)修理されて手元に戻ったら、「システム」から「修理モード」を再度開いて通常の状態に戻すか、画面上部の通知をタップします。 「修理モード」の終了にもPIN、パスワード、またはパターンが必要ですが、このおかげでほかの人が勝手に「修理モード」をオフにできないようになっています。 「修理モード」の間に保存されたデータや設定の変更は終了すると消去されますが、適用されているAndroidのシステムアップデートはすべてそのまま残ります。 ふたたび「修理モード」を開始しなければならない場合は、この手順をもう一度やり直す必要があります。