「見える建物、全て廃墟」鬼怒川沿いに今も残る廃業した旅館が話題 「バブル期の産物」「廃れっぷりが半端ない」
栃木・鬼怒川 投稿主「子どもの頃の記憶が特に残っている地域」 毎シーズン欠かさず撮影
――鬼怒川で撮影しようと思ったのは。 「子どもの頃からよく旅行で日光、鬼怒川温泉には行っていました。現在は主に廃墟を中心に写真を撮るようになりまして、中でも鬼怒川の廃旅館群は毎シーズン欠かさず撮るようにしていますが、子どもの頃の記憶が特に残っている地域だからではないかと考えています」 ――廃墟を撮影されるようになって8年目とのことですが。鬼怒川の廃旅館群を撮り続けて、どう思う? 「何だかんだ長いこと撮影していますが、大きな変化はないように思えます。廃墟を廃墟たらしめる事柄は、確実にマイナスの理由しかないので、僕自身の感想はなるべく控えています。これが良いとも悪いともいえませんし。そういう考えもあり、なるべくこの廃墟とは向き合うようにしていて、それでいて長年撮り続けているのもあります」 ――今後撮影してみたい場所、風景などは。 「今のところ、来年に発売する予定の新しい作品集向けの撮影ばかりになってしまっているので、何のしがらみもなく撮影で動けたらなんでもいいかもしれません、笑」 現在、toshiboさんが手掛けた初の作品集『ゲーム旅』を発売中です。「実在するゲームにありそうな世界を写真で見てみましょう」というコンセプトで作られた書籍とのこと。作品集について、toshiboさんは「『旅』というフレーズは活かしたいと考え、作品集ではあるけど“読み進めていく楽しさ”に注力して足してみては減らしてみてを繰り返し繰り返しレイアウトが完成しました。それともう一つ、いわゆる『廃墟写真集』ではない本が作りたいと言った考えが念頭にあり、今まで考えてたことや撮ってきた写真などオールインワンにな一冊になるよう試行錯誤しました」と話してくれました。 (まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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