斎藤裕と対戦の久保優太「K-1王者が果たしてMMA王者に通用するのか? 自分自身も楽しみ」【超RIZIN.3】
試合当日に変われればいいパフォーマンスができる
今回、試合前に3回会って、会うたびに斎藤選手に対する見方などは変わりましたか? 「やっぱり怖いですよね。映像を見返すんですが、やっぱり強くて、本当に試合が怖いです」 公開練習の時よりも? 「怖さは増してます(笑)。今からカロリー制限とかをして最後に水抜きという状態なので、今が肉体的にもメンタル的にもピークかなと思っているので、これ以上怖くならないように。今、焦って、怖いからといって練習をしてもしようがない。1週間で強くなるわけではないので。なのでこれまでやってきたことを信じてやるだけです」 カロリー制限が終わればメンタルが上がる、とも取れます。その辺は長く戦ってきたことで得た経験ですか? 「そうですね。それで試合当日に変われればいいパフォーマンスができるんですが、なんとなくふわっとリングに上がっちゃうと、それなりの試合になってしまうというか。だから緊張感を持ってできるというほうがいいのかなと思っています」 ふわっというのは? 「K-1の時は結構ありました」 結構? 「はい。自分がダウンを取っていて逆転負けをしてしまった試合とか。そういう時はフワフワしていたというか。もっと真剣に取り組まないといけないなという」 どうして負けたんだろうという試合はありましたね。 「だいたい僕が負けるパターンってそれで。テクニックとか仕上がりとかには自信があるんです。それだけ練習を重ねていっての技術なんですが、そういう点で負けたということはあまりないですね」 MMAについては学ぶことばかりなのでふわっとはしないでしょうから順調に伸びている? 「それは分からないですね。今回、気を抜いてしまうかもしれないし(笑)」 気を抜く要素はないですよね? 「ないですね。だから僕自身は自分を信じているというか、自分自身に期待しています」
初めてRIZINに要望を聞いてもらえた…
高橋遼伍戦後、ケラモフ選手との対戦をアピールしました。ケラモフ選手が現在来日のめどが立たない中、斎藤選手というのは考えられる選択肢の中でRIZINがベストに近い回答をしてくれたと思いますか? 「そうですね。僕はRIZINのフェザー級で王者になりたいと思っているので、そのためにも乗り越えたいと思っています」 初めてRIZINに要望を聞いてもらえたのでは? 「…ああ。確かにそうかもしれないですね(笑)。ありがたいです。やっぱり、名前を挙げてはいけない某ユーチューバーさんとああいう騒動を起こしてしまって、僕の名前は地に落ちたと思うんですが、その中でもRIZINはじめ、榊原社長がこういうふうに復活するチャンスを与えてくれて今頑張れているので、本当に感謝しています」 元K-1王者と修斗とRIZINの元王者の対戦となります。 「僕はミルコ・クロコップにあこがれていた世代。異種格闘技戦ではないですが、K-1王者が果たしてMMA王者に通用するのか、という構図は自分自身も興味があるので楽しみです。本当にこういうカードを作ってもらえてうれしいです」 斎藤選手は「最短で終わらせる」と言っています。どちらが勝つにしても秒殺があってもおかしくない? 「斎藤選手からすると、僕が1秒でも長く生き残ると、確かに厄介だなと思っている可能性はあるかもしれないですね」 クレベルvsアーチュレッタ戦みたいなものを斎藤選手は狙っている? 「あると思います。僕を寝かせて、という展開ですね」 寝かせてじっくりじゃなくワンチャンで極めにくるといったことでしょうか? 「実際、寝技についてはそれくらいの差はあると思いますので。僕が今から寝技の練習をやったところで、1年2年で斎藤選手に追いつけるわけではないことは分かっています。なので、とにかく寝かされないように。それは向こうも分かっているだろうし、僕はそうするつもり」 斎藤選手もですが、お互いにじたばたしない感がベテランらしいです。今までやってきたキャリアのすべてをぶつけて戦うということですね? 「そうですね。K-1を代表してではないですが、僕が立ち技競技者を代表して、自分がMMAの元王者に挑戦して通用するのかというところですね」 結局、今回サラさんは来られるのでしょうか? 「来ます。今回はちゃんと歌ってもくれるみたいで。元気百倍です(笑)」