さすがに価格が安すぎた? 『ニトリ』外食事業をわずか3年8カ月で撤退の原因を担当者に直撃「さまざまな取り組みを実施しましたが…」
担当者が明かした撤退の理由
こちらの「みんなのグリル環七梅島店」は11月24日をもって閉店するが、そのほかにも「みんなのグリル成増店」「みんなのサンドホームズ川崎大師店」も11月17日で閉店し、生き残っていた3店舗は11月で一斉に閉業する。 なぜ閉店にいたったのか、株式会社ニトリパブリックの外食事業部マネジャーが取材に応じ、理由を明かした。 「昨今の市場環境の変化により、飲食業からの撤退を決定致しました。また、業態を変更したり、メニューを変更したりさまざまな取り組みを実施しましたが、多店舗化することは難しいと判断いたしました」(外食事業部マネジャー、以下同) 2023年の11月30日に「みんなのグリル ホームズ川崎大師店」を閉店し、同年12月21日にサンドイッチ専門店の「みんなのサンド」をオープンするなど、確かに試行錯誤をして取り組んでいるようだったが、結果的にこの店も1年弱での閉店となってしまった。 なお、料理やドリンクの価格が良心的すぎたことが原因なのではないか? と聞くと、「関係ございません」とのことであった。 今後、またニトリグループが外食事業をする可能性については、現在のところはないそうで、しばらくはあの低価格で楽しめるレストランが見られなくなりそうだ。 大型家具店とレストランの組み合わせといえば、コストコやIKEAのフードコートは非常に人気が高いため、ニトリが外食事業に進出すると発表されたときは、期待の声も多かった。 大きな資本があっても、まさかこのような結果になるとは。外食産業の難しさを改めて感じてしまう。 取材・文/集英社オンライン編集部
集英社オンライン編集部