テレビ朝日12月SP番組連発の異様…狙いは視聴率のぶっちぎり完全制覇のアリ
「テレ朝どうしちゃったの」と驚いている視聴者は多いのではないか。テレビ朝日は今月に入って、人気レギュラー番組を2時間、3時間のスペシャルに拡大して連日放送している。「テレ朝年末30日連続スペシャル祭り‼」ということなのだが、ここまでやるかというてんこ盛りである。 【写真】紅白歌合戦「裏番組」視聴率対決でテレ朝「ザワつく!」が3年連続で圧勝したワケ すでに、「帰れマンデー見っけ隊‼」「くりぃむクイズ ミラクル9」「家事ヤロウ!!!」「マツコ&有吉 かりそめ天国」が通常放送枠を大幅に広げて放送され、これからは「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」「ポツンと一軒家」「クイズプレゼンバラエティー Qさま‼」「池上彰のニュースそうだったのか!!」などの拡大版が予定されている。 さらに、その間にドラマ「ドクターX」「とんねるずのスポーツ王」「昭和の名曲グランプリ」「羽鳥慎一モーニングショー・ニュース100連発」などの大型企画が入り、とどめは大晦日の「ザワつく!大晦日 一茂良純ちさ子」の年またぎ8時間だ。 テレ朝はいったい何をおっぱじめたのか。 テレビ情報誌編集デスクは、「テレ朝は2年連続の世帯視聴率3冠、初の個人視聴率3冠が今年の最大目標ですが、それをぶっちぎりで達成しようとしてるんです」と解説する。 全日(6~24時)、ゴールデン(19~22時)、プライム(19~23時)のすべての時間帯で年間平均視聴率トップというのが3冠だ。 直近の数字を見ると、個人視聴率の3冠はほぼ確実、世帯視聴率も民放では3冠だが、ゴールデン帯はNHKに負けている。 これを12月の猛ダッシュで他局を引き離し、完全制覇にもっていこうというのだ。 「とにかくテレ朝の鼻息は荒い。社内を歩くと視聴率アップの檄文、各番組ポスターがベタベタ張ってあります。去年、悲願の世帯視聴率3冠を達成しましたが、個人はゴールデン帯を日本テレビに持っていかれ、2冠でした。個人視聴率は若い人にどれだけ見られているかの指標といわれているので、『テレ朝は中高年に強いけど、若い人には見られていない』という評判をひっくり返せなかった。今年は世帯・個人のダブル3冠で、全世代に支持されてますとアピールしたいでしょうね」(前出の編集デスク) で、注目の番組は、玉川徹と長嶋一茂の暴走が楽しみな夜版「モーニングショー」(25日夜6時30分)と、NHK紅白歌合戦をどれだけ食うかの「ザワつく!大晦日」かな。 (コラムニスト・海原かみな)