「2型糖尿病」発症リスクは“果汁100%ジュース”で増加 子どもの頃から加糖飲料を飲む危険
研究グループが発表した内容への受け止めは?
編集部: アメリカのハーバード大学医学大学院らの研究グループが発表した内容への受け止めを教えてください。 中路先生: 果糖を含む飲料を摂取することで糖尿病のリスクが高まることは以前から知られていましたが、かなり若い時期からリスクが上昇することや、男性で顕著に表れる点を明らかにしたことは興味深いです。 ただし、対象が食生活や体格の異なるアメリカ人に限られていたため、日本人に当てはめるにはさらなる検討が必要であると考えられます。 また、今後これらの飲料についてはアルコール飲料と同様、健康に配慮したガイドラインを作成する必要があると考えられます。
まとめ
アメリカのハーバード大学医学大学院らの研究グループは、「幼少期から10代前半に果汁100%ジュースなどを多く摂取していた男子は、思春期後期のタイミングでインスリン抵抗性が亢進し、2型糖尿病の発症リスクが高い状態にある」という研究結果を報告しました。 ただし、この情報は査読を経て学術誌に掲載される前の情報なので、その点は留意が必要です。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
【この記事の監修医師】 中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
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