【バスケ富永啓生と一問一答】24年最後の試合は出番なしも「いろんないい経験もしているなって」
NBAペイサーズの下部組織(Gリーグ)インディアナ・マッドアンツは30日(日本時間31日)、ニューヨークでウェストチェスター・ニックスと対戦し、127-124で勝利を収めた。マッドアンツに所属する富永啓生(23)はプレー機会なし。2024年最後のゲームで躍動することは叶わなかった。 ペイサーズと開幕前のキャンプ参加を前提にした「エグジビット10」契約を結んだ富永だが、Gリーグではこれまで前半戦にあたるティップオフ・トーナメント、後半戦のレギュラーシーズンを合わせて合計12戦に出場し、平均6・4分をプレーして同1・0得点(FG成功率21・7%、3P13・3%)、0・7リバウンド、0・3アシストと苦戦。プロの壁を思い知らされる形になっている。ただ、ネブラスカ大時代にはNCAAトーナメント進出を果たし、パリ五輪にも出場を果たした。2024年全体を振り返り、「いろんないい経験もしている」と一定の手応えも感じている様子。2025年のさらなる飛躍を誓っていた。 2024年最後のゲーム後の冨永との一問一答は以下の通り。 ――残念ながら出番はなかったが、好ゲームでチームは勝利。 「試合的にはいい試合していたと思います。(相手は)ショーケース(12月下旬に行われたGリーグ・ウィンターショウケース)で優勝したチームでもあったので、良かったのかなと。これからまた頑張っていきます」。 ――自分が入ったらこうするとか、想定しながら見ていたのか。 「そうですね。そういうことは考えながら見ていたりもしていますし、あとは本当にいつ呼ばれてもいいような準備はするようにしています」。 ――コーチと話すとオフェンスは評価されているが、ディフェンス面が課題と話している。自身としてもそういう認識はあるか。 「もちろんそこは自分が一番成長しないといけないと思っています。チャンスをものにしてどんどんやっていきたいですし、そこをレベルアップしていけたらいいなと思います」。 ――具体的にこのレベルでのディフェンスで難しいところとは。戦術への対応なのか、フィジカルとかスピードなのか、慣れなのか。 「まあ慣れが一番大きいのと、あとはフィジカルな部分が一番かなと思っています」。 ――練習の時からやはりディフェンスにエネルギーを費やしているのか。 「やはりそこのところで一番アピールしていかないといけないですし、そこは練習中からやろうっていう意志はもちろん出しています」。 ――こういう競ったゲームでなかなか出番がないことのフラストレーションは。 「もちろんないことはないです。全然、出たいなって気持ちはもちろんあります。その中でももちろん我慢して、とりあえず練習中からアピールしてやっていければと思っています」。 ――今日は今年のラストゲームだった。2024年を振り返ると、大学を卒業し、パリ五輪もあった。どういう1年だったか。 「いろんないい経験もしているなって思います。それこそ大学ラストシーズンから始まって、オリンピック、こうやってGリーグに入って、いろいろな違う場所でこの一年間やってきました。本当にいい経験ができていますし、もっともっと成長しないといけないものも明確になってきています。そこはもうレベルアップして頑張っていくだけかなと思っています」。 ――カレッジ、オリンピック、プロと三つのチームでプレーし、今振り返ってみて、真っ先に出てくることはどの記憶、どの景色か。 「もちろんオリンピックは大きい舞台でありましたし、やっぱすごくいい経験になりました。プラス、(NCAAトーナメントに出場した)カレッジも(印象は)一番強かったかなと思います」。 ――正直、現在はGリーグで思い描いていたものとのギャップを感じているのか。 「もちろん思い描いていたのとはちょっと違うところにいます。チームの状況とか色々あると思うんですけど、(今後)はもっともっとアピールしてやっていきたいなっていうのはあります」。 ――2025年の目標は。 「すべてのところでレベルアップし、試合に出れるように頑張ってやっていかなきゃいけません。選手としてもっともっとレベルアップしていけたらいいなと思っています」 (ニューヨーク・杉浦大介通信員)