40代50代・老けない人の「健康習慣」。無理なく続く「ながら運動」で筋力キープ
同じように年を重ねているのに、なぜか若々しい雰囲気で楽しそうに暮らしている。そんな老けない人たちは、日々の暮らしのなかに上手に健康習慣を取り入れていました。ながら運動や体調の記録方法など、ちょっとした工夫を紹介します。
ながら運動ときり替え術で自分をいたわる
体力の低下や将来への不安…。年を重ねるごとに増えるそんな悩みを、柿崎こうこさん(53歳)も抱えていたと言います。 「40代で離婚を経験。更年期に入ったこともあり、体調が不安定な毎日が続いていました。それを救ったのは、ながら運動で行った体のメンテナンス。自宅での移動はつま先立ちなど、なにかのついでに運動をするというルールを決めたら自然と下半身が鍛えられ、不調が少しずつ改善していきました」(柿崎さん、以下同) また、身も心も整える切り替え術をつくったことも効果があったと話します。 「45歳で始めた空手は、体だけでなく心も健やかに。当初感じていたネガティブな感情もなくなりました。自分をいたわるために使用しているお灸も、なくてはならない存在。自分をコントロールするきり替え術で、体も心も健康に過ごせています」
●隙あらばスクワット&つま先立ち歩き
家の中では、“ながら運動”で筋力をキープ。 「部屋の移動はつま先立ちで。床からものを持ち上げるときにはスクワットをしています。下半身の筋肉を積極的に使うのがコツ」
●空手でうつうつとした気持ちを解消
空手を習い始めた45歳の頃は気持ちがうつうつとし、体もだるかったそう。 「それが空手のおかげで一変。心身が健康になり、幅広い年齢の友達もたくさんできて、なくてはならないものに」
●体の不調や疲れはお灸で回復
更年期が始まり、体力&免疫力が急降下。火を使わない「せんねん灸」でツボを温め、血行を促進。 「体の内側から健康になり、疲れづらくなったのを実感しています」
自然の中での生活で、心身がすこやかに
東京と、夫の実家がある鹿児島との2拠点生活を長年続けてきた料理研究家の門倉多仁亜さん(58歳)。コロナ禍をきっかけに、鹿児島県鹿屋市に移住することにしました。 「住んでいたのはいつも都会だったので、豊かな自然がある環境の心地よさを、この年齢で初めて知りました。海にも山にも近く、少しクルマを走らせると、驚くほど美しい夕日が見られるんですよ。ただ、基本はクルマ生活なので驚くほど歩かなくなってしまって、なるべく自転車に乗るようにして運動不足を解消しています」(門倉さん、以下同) 移住後は、庭や畑いじりをしたり、テラスで日なたぼっこをしたり…自分自身と向き合う時間が増え、季節のリズムに合わせた生活を送るなかで、心身や考え方にも変化があったと言います。 「夜は間接照明だけで過ごします。テレビもつけず、心を落ち着かせてリラックスする時間です。食べるものにもこだわっていて、夕食は『カルテス・エッセン』というドイツ式の冷たい夕食に。そのほか、ご当地食材を楽しみながら、シンプルな日々を暮らしています」