住宅街にイノシシ出没…熊本市でも捕獲頭数が増加
熊本朝日放送
兵庫県姫路市で保育園児ら6人がイノシシに次々に襲われ、3歳の男児が腕の骨を折る重傷を負いました。住宅街にイノシシが現れるケースは、熊本市でも起きています。 佐藤由季アナウンサ- 「イノシシが捕獲されたのは、マンションや幼稚園、病院などがある住宅街で、子ども達に被害が及ぶ可能性もあり、非常に危険です」 11月11日、熊本市中央区島崎で捕獲作業をした有害鳥獣駆除隊に話を聞くと… 「地域の民生委員から連絡があって、イノシシがじっとしていると。4~5人で周りから囲んでいって、網で捕まえるという感じで」 捕まえたのは、体長70センチ、25キロほどのイノシシでした。 有害鳥獣駆除隊 「子どもがいる公園でもありますので、こういったところに出るということ自体が相当危険なことになると我々は認識して出動するという形になっています」 この地域で活動する有害鳥獣駆除隊は、わなにイノシシがかかったという報告や出没したという情報を受け、出動します。 3年前から活動を始め、今年は11月時点ですでに例年より20頭ほど多く捕獲しているそうです。 熊本市が発表するイノシシ出没情報でも、11月の1週目は、ほぼ毎日確認されています。 地域で活動する有害鳥獣駆除隊は、罠のマップを制作し、カメラを設置するなど対策を講じて、イノシシの行動分析をしています。 米ぬかや麦、大豆などの餌を仕掛けにした箱わななどを校区内に約15カ所設置しています。 有害鳥獣駆除隊 「境目を作るために私たちは校区内の山と住宅街の間に、こういうわなをかけて、入ってしまったイノシシには申し訳ないけど、しっかりと対処して、潜みやすいところをなんとか除草したり、改良して、放棄地とかをなくす努力をしていこうと思っています」 住宅街にイノシシが出没するほど頭数が増えている可能性もあるということで、熊本市では、イノシシを寄せ付けない対策として、生ごみやペットのエサ、家庭菜園の野菜くずなどを放置しないよう呼びかけています。 有害鳥獣駆除隊 「イノシシは突進するだけではなくて、噛みついてずっと離さないと今回の事件のようにありますので、注意していただきたいと思います」