国民民主党・榛葉幹事長が語る#2 維新は「前原さんになってリトル立憲民主党になりつつある」 結党から4年余り「本当に作って良かったと思っていますし、すごく精神衛生上もいい」
-玉木代表にとって今後もどういう存在でありたいと思い描いていますか? 国民民主党・榛葉幹事長: 私は野球でいったら3塁コーチャーなので、エースの玉木が投げやすい環境を作り、我々のチームが3塁ベースを回って1点取る。私はまさに縁の下の力持ち役なので、あくまでも女房役として玉木がどんな時でも支えていくという役割だと思っています。 -臨時国会が続いていますが、真価が問われるのは通常国会だと思います。どういった姿勢で臨みたいですか? 国民民主党・榛葉幹事長: 通常国会の前に補正予算。能登半島の問題があるので、各党とも補正予算には反対しづらいと思いますが、特にいま我々が勝負している税制改正、103万円の壁とガソリン減税、これに一定の手応えがなければ我々はどうしようかと。 自民党も公明党さんも補正予算さえ通ればいいのではなくて、本丸は来年度の本予算ですから、補正での与党の対応、そして、税制改正に向き合う与党の姿勢、どれだけ我々の、つまりは国民の要望している減税を呑むのか、この年末の対応によって年明けの本予算の我々の立ち位置や戦略戦術はガラッと変わると思います。ですから、この年末までの交渉が来年の大きな布石になると思いますね。来年は極めて流動的だと思います。 1月から平成の大合併に伴うミニ統一地方選挙が全国各地であり、都議選、参議院選挙もありますから、来年は激動の年になると思いますね。
-少数与党となる中で、国民民主党も含めて野党がどうあるべきかというビジョンや考えはありますか? 国民民主党・榛葉幹事長: まさにいま、野党が問われていますね。少数与党が問われているのではなくて、野党の振る舞い、野党の所作、ただ自民党をやっつけるためだけの野党なのか、つまりは日本の政治を混乱させるためだけの野党なのか、しっかり国民に向き合って、国民の生活をより良くする具体策を持った野党なのか。予算委員長が野党になり、憲法審査会の会長が野党になり、国民が野党の立ち振る舞いを極めて厳しくウォッチすると思いますね。 憲法審査会も開店休業だったら「あぁ、やっぱりやる気ないんだね」と。石破内閣に対する失望もあるかもしれませんが、それは転じて野党に対する失望にも変わると思うので、つまりは日本政治全体への失望ですよね。それは絶対あってはならないと思っています。 私たちがいま小さな党ですけれど踏ん張っているのは、我々の政策を具現化する、実現することは国民に対する達成感なんですね。自分の1票で政治が変わった、と。これは国民民主党に対する期待が大きくなる以上に、私は日本の政治に対する国民の期待が、信頼が増すと思うんですよ。政治とカネの問題で地に堕ちた政治への信頼を、自民党への失望かもしれませんが、私は、これは日本の政治のピンチだと思っています。自民党のピンチではなくて、この日本の政治のピンチをどうやって取り返すか。我々がいま頑張らなければならない大きなテーマだと思っています。
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