マクラーレン「F1」を手掛けたデザイナーが手直ししたスバル「インプレッサP1」の相場は816万円から…スバリストなら欲しい1台を紹介します
メンテナンスがしっかり施された1台
今回の出品車はシリアルナンバー「961/1000」ということで最後期に作られたモデルである(シャシーナンバー:JF1GM8KDGYG003390)。コンディションは素晴らしく、比較的最近エンジンのリフレッシュが断行され、新しいケブラー・カムベルト、新しいウォーターポンプ、リアディファレンシャル・シールを装備。ディファレンシャルとギアボックスを含むすべてのフルードはミラーズ・オイルを使用して交換されているという。またブレーキシステムも洗浄され、RBF 600 高性能フルードが補充され、アライメント取りも完了している。 加えて、ターボチャージャーがアップグレードされ、ロジャー・クラーク・モータースポーツの軽量フライホイールとプーリーセット、フロントマウントのインタークーラーとオイルクーラー、さらにアップグレードされたインジェクター、3ポイント・ブースト・ソレノイド・バルブなど、ファインチューニングも行われている。ちなみにロジャー・クラーク・モータースポーツは、1960年代から1970年代のラリーシーンで大活躍したラリードライバー、ロジャー・クラークが設立したショップ。彼の死後も息子のマットとオリーが経営を引き継ぎ、今はスバル インプレッサのチューニングではイギリスを代表するショップである。 サービスブックをはじめとした履歴は全て残されており、オリジナルのリアライトクラスターも残されていて、車両とともに購入者に引き渡されるという。エスティメート(予想落札価格)は4万英ポンド~4万5000英ポンド(約816万円~918万円)だったが、落札されずにそのまま販売継続となっている。
中村孝仁(NAKAMURA Takahito)