冬でも美しく咲くシクラメンを育てましょう。水のやり方から開花時期までをプロが伝授!正しく育てれば観葉植物としても楽しめます。
害虫とその他の問題
シクラメンを育てるうえで問題に直面することはあまりないのですが、アブラムシやコナカイガラムシ、ハダニ、アザミウマなどの虫がつくことがあります。見つけたらすぐに処理しましょう。害虫のリスクをもたらす、もっとも大きな原因は水のやりすぎです。だから、植物に水を与える前に土の湿り気を確認することを徹底してください。
シクラメンを育てるなら室内? それとも外?
品種により、シクラメンは室内で観葉植物として育てることもできるし、庭の地面に敷き詰めるのもおすすめです。タグの説明書きをみて、その品種が屋外の環境に耐えうるのか確認してください。
日なた?日陰?
シクラメンは南か北、あるいは西に向かって開けられた窓から入る明るい間接光を好みます。LEDの光でも問題ありません。屋外では、木の下で、一部から全体が陰に覆われる場所を探しましょう。
一年草?多年草?
アメリカなどではシクラメンを一年草として扱うフローリストもいますが、日本では多年草として知られています。
開花は1年に何回?
品種により異なりますが、冬か春の早い時期に数週間花をつけます。そして、夏を迎える頃には休眠期へ。正しい環境で育てれば、翌年も花を咲かせてくれることでしょう。
再び開花させるには?
ポインセチアと同じように、シクラメンを再び開花させるのは簡単ではありません。ただ、少しの忍耐と手間をかければ成功するので、試してみる価値はあります。 春が終わりを迎え、シクラメンが休眠期を迎える頃、葉が黄色に変化します。そうしたら肥料を与えるのをやめ、水やりの量を減らしてください(ただし、完全に乾燥させてしまわないようにご注意を)。 休眠期に入ったら、屋外に持ち出し、夏の間は日陰に置いておきましょう。雨水をあまり浸透させないよう気を配ること。その後、初霜が降りる前には室内に戻します。9月の涼しい気候の下で新しい葉が生えてきたら、水やりを再開し、肥料も与えてください。 こうした作業を負担と感じるようでしたら、新しいシクラメンを買い、開花時期を終えたものは堆肥として利用しましょう。2年目は最初の年ほど豊かに花が咲くことはないし、決して高すぎる植物ではないので、悩み込む必要はありません。
ペットには有毒?
残念ながら、シクラメンはペットが口にすると毒性を発揮してしまいます。アメリカ動物虐待防止協会によると、この植物はテルペノイドサポニンを含んでおり、激しい唾液の分泌や、嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。大量の球根を食べてしまったら、発作や死に至る可能性もあるので、くれぐれもご注意ください。 ペットがこれをかじっていることに気づいたら、確信がなかったとしても獣医に診察してもらってください。後から後悔するより、まずは行動して安心しましょう。 ※本記事は、Country Livingからの翻訳をもとに、モダンリビング デジタルが編集して掲載しています。