冬でも美しく咲くシクラメンを育てましょう。水のやり方から開花時期までをプロが伝授!正しく育てれば観葉植物としても楽しめます。
基本情報
・和名:シクラメン ・学名:Cyclamen persicum ・科名:サクラソウ科 ・形態:多年草 ・原産地:南ヨーロッパ、西アジア、北アフリカ ・日当たり:明るい間接光の当たる室内、一部~完全に日陰の屋外 ・草丈:高さ約15~30㎝、10~15㎝ ・ペットへの毒性:有毒
お手入れ方法
フラワーショップやホームセンターなどで購入できるシクラメンの多くは、学名を Cyclamen persicumとする、一般的なシクラメン。この品種は、冬に強くありません。 一方で、シクラメン・ヘデリフォリウム(学名:Cyclamen hederifolium)は、球根を園芸店やオンラインの専門店で購入し、秋に景観植物として植えることもできます。 開花している間は特別なお手入れを必要としないのですが、枯れた花を摘み取る「花がら摘み」をしっかり行えば、新しい花を咲かせることができます。 ・光 冬に強い品種を屋外で育てる場合、日陰が必要です。室内では明るい間接光を与えてください。 ・土 観葉植物として購入したシクラメンを、1シーズンのみ楽しもうと思っているのなら、別の鉢に植え替えする必要はありません。翌年以降まで保存し、植え替える場合は、多目的なタイプであればどんな土でも使用できます。屋外では水はけのいい土が必要で、シクラメンはやや酸性のものを好みます。重い粘土質の土は避けましょう。水分を保持しすぎてしまうためです。 ・水やり この植物を育てるにあたって、もっとも失敗の可能性が高いのは、水やりでしょう。というのも、水を与えすぎると球根が腐ってしまうから。開花中は土が少し湿る程度が理想的ですが、水浸しにしてはいけません。 毎日、土に指を入れて湿り具合を確認してください。その後、鉢を水をはったシンクに15分ほど置き、鉢の排水穴から水を吸わせて底面から水を与えましょう。 ・気温 シクラメンは、10度から21度程度の涼しい場所が好き。いちばん涼しい部屋に置きましょう。ただし、すきま風や暖房のふき出し口は避けること。 ・肥料 シクラメンが花を咲かせたら、数週間おきに、ラベルに記載されている窒素(N)の値が低めの水溶性の汎用肥料を半量ずつ与えましょう。窒素の量が多すぎると葉ばかり育ち、花が咲きません。