利き手骨折から2週間でスピード復帰!不屈の投手・橋本侑樹の今年に懸ける覚悟
『いけます!あと2、3球下さい…!』悲劇の骨折時、橋本投手の心境
フォームと意識の変革の甲斐あって、2024年は開幕一軍スタートを掴んだ。ビハインドやロングリリーフなど様々な役割をこなしチームを支えている。先発で仲地礼亜投手が緊急降板した試合では、スクランブル登板ながらもしっかりと無失点で投げきり勝利を引き寄せた。ヒーローインタビューでは、ブレずに投げ切ったその姿勢をこう語った。 橋本「毎日同じパフォーマンスができるように準備しているので、手応えをすごく感じています。」 順調に試合を重ねていった橋本に悲劇は起こった。6月29日のベイスターズ戦、ピッチャーゴロ捕球の際に大事な手にボールが直撃した。 橋本「左手薬指に(打球が)当たって、突き指だろうなくらいの感覚だった。突き指くらいでマウンドは降りられないと思っていたのでいこうと思ったんですけど。僕はスイッチも入っているので、『いけます、あと2、3球ください!』ってずっと言ってました。強制的にマウンドを降りることになったんで。」 大塚コーチは、どうしても投げたい気持ちの橋本をなんとか抑えた。コーチとしてその静止は正しく、病院での診断は左手薬指骨折だった。
『なんか痛くなかったっすね』驚異的な復帰スピードの裏側
決して軽くはない症状のなか、橋本は約2週間という驚異的なスピードで一軍の舞台に戻ってきた。 橋本「なんか痛くなかったっすね(笑)次の日はさすがに痛みがあって、腫れてたんで曲げることもできなかったけど、『痛みがなければ投げていい』って言われてたんで、(骨折から二日目には)ネットスローしていましたね。良い感じで今年は投げられていて、怪我で離脱するのはすごく嫌だったんで、なんとしてでも一軍にしがみつくぞというという気持ちは強くありましたし、誰よりも強い気持ちで、今年は挑んでいると思ってますね。」 覚悟を決めた橋本投手には、痛みを感じている時間もなかったのだろうと思わせる。このチャンスを死に物狂いで掴み取ろうという熱い気持ちを感じさせた。 橋本「やっぱりリリーフをやっている以上、良い場面で投げたいんでセットアッパーをやってみたいなとは思うので、これから結果を残してその位置を掴み取りにいきたい。」 それでもまだ、現状には満足しきらずに更に上を目指して橋本投手は投げ続ける。ライデル・マルティネス投手をはじめ、松山晋也投手、清水達也投手と球界屈指のリリーフ陣を抱えるドラゴンズで、その高みを目指している。橋本投手の進化とともにチームも成長をとげて、勝利試合で輝く橋本投手が見られる日が待ち遠しい。頑張れ!ドラゴンズ!頑張れ!橋本投手! 澤村桃
CBCテレビ