遠藤のライバルに?それとも最高のパートナーに? リヴァプールが新アンカー獲得に向け前進中
補強が進まないリヴァプール
長期政権を築いたユルゲン・クロップが去り、今季からアルネ・スロット新監督が指揮を執るリヴァプールだが、ここまでは補強がなく、サポーターはやきもきした日々を過ごしている。 補強ポイントは中盤の底であることは明白だ。スロットは遠藤航を高く評価しておらず、ステファン・バイチェティッチはデビュー当時こそ大きなインパクトを残したが、昨季はシーズンのほとんどを負傷で離脱しており、今季どうなるかはシーズンが始まってみないことには分からない。 プレミアリーグ開幕まで2週間を切ったこのタイミングで、ようやく具体的な獲得候補の名前が浮上した。レアル・ソシエダのマルティン・スビメンディだ。 スペイン代表としてEURO2024に出場した実力者で、獲得には6000万ユーロ、日本円にして約96億円を支払う必要があるという。高額ではあるが、ウィークポイントを補強するためには致し方ない。 実力的には申し分なく、パスで試合を作れるタイプ。スペイン人らしいアンカーだ。シャビはバルセロナ監督時代に彼の獲得を希望しており、その際に「ずば抜けた守備的MF」だと高く評価している。 スビメンディ獲得の最大の障壁となるのは、本人を説得できるかどうかだろう。23-24シーズン終了後のインタビューでは24-25シーズンもラ・レアルでプレイすると語っており、その忠誠心は確かなものだ。実際にバルセロナやアーセナルが獲得を目指したが、この壁を打ち破ることはできなかった。 獲得となれば遠藤のライバル、もしくは最高のパートナーとなりそうなスビメンディ。25歳と将来が楽しみなスペイン代表MFの決断に注目したい。
構成/ザ・ワールド編集部