後楽園ホール開催目前! 女子プロレス我闘雲舞の代表、さくらえみが振り返るタイでの旗揚げから現在
■練習生がデビューする時、すでにファンや友だちがいることの大事さ ――「女子プロレスなんて誰でもできるよ」ではなく、「誰でもできるようにした女子プロレス」ということで、2017年9月に「誰でも女子プロレス」(以下、ダレジョ)を始められました。 さくら:「プロレスはプロレスラーしかやっちゃいけないのか?」というのがずっと根底にあって、25歳くらいの時にプロレス教室をやっていたんですよ。そこから「さくらえびきっず」とか「我闘姑娘」ができたんですけど、ダレジョは「プロレスの最初の練習ってみんな一緒じゃないか」というもの。マット運動とか、普通の練習生でもプロレス教室でやることも同じだから、一緒にやったらいいんじゃないかというのが始まりでした。 それと、上京してきて練習生をやっていた子が辞めてしまったんです。孤独だったんじゃないかと私は感じていて。同期や友だちがいたら続いてたんじゃないかと思ったんですよ。なので、練習生がデビューした瞬間にファンや友だちがいるという状況を作りたくて、ダレジョを始めたというのもあります。 ――私も何度か参加させていただきましたが、一緒に練習していた奏衣エリーさんがデビューしたので、その感じはわかります。 さくら:そうですよね。ダレジョは大きくなりますよ。 ――いつかダレジョで興行をやりたい? さくら:はい! エキストラ(ダレジョ参加者で作る大会)は出たことないですよね? めちゃめちゃ面白いです。あと、しんどいです。猛練習して人前に立つので、「この1秒のためにこんなに頑張るの?」といった練習のしんどさはあると思います。大会からは大変さは見えないんですけど、その大変さを共有した仲間たちとの絆が深まります。 ダレジョの「その場を出たら、もう他人」みたいなのが好きなんですよ。ロックアップでお互いの汗とかもついたりするし、人前で大声出すことも普段はしないじゃないですか。みんな化粧もしてないし、髪の毛もぐっちゃぐちゃ。そういう濃密な2時間を過ごしたあとに、「じゃあ」って言ってバイバイするあの市ヶ谷駅の光景、最高ですね。