後楽園ホール開催目前! 女子プロレス我闘雲舞の代表、さくらえみが振り返るタイでの旗揚げから現在
――すごい直感ですね! さくら:彼はもともと、アルバイトでプロレスの実況をやっていたので、ポスターを作ったり、会場の運営をしたり、そういったことをやってくれました。今は「SET UP」という団体で、タイ人によるタイ人のためのプロレスをやっていて、今年に入ってから新日本プロレスさんがアジアの連盟を作ったなかに彼も入っていると思います。 ――当時、タイにプロレス団体はなかった? さくら:なかったですね。テレビでWWEが放送されていて、WWEのタイ語実況をPUMIくんがやっていました。 ――我闘雲舞の名前の由来は「私たちは雲よりも高く舞いたい」に、「女の子」を表現する単語としてフランス語で「お菓子」を意味する「GATOH」、英語で「行動する」を意味する「MOVE」を合わせたとのことですね。 さくら:タイと日本を行き来するため、飛行機に乗る機会がすごく多くて、「飛行機に乗りさえすれば、意外とどこでも行けるんだな」と思ったんですよ。もっと行動を簡単にしていこうよという意味で「MOVE」。雲より高くというのは「飛行機に乗ってどこか行こう」みたいな。カジュアルに言えばそんな感じです。 ――2012年5月30日、バンコクでプレ旗揚げ戦を行ないました。 さくら:マーブンクロンセンターというバンコクで一番大きいショッピングモールで、毎週水曜日、「ムエタイファイト」というショーをやっていたんです。ムエタイのリングを置いて、誰でも無料でムエタイが見られるという。そこで私と米山(香織)さんでプロレスの試合をしたのがプレ旗揚げ戦です。ツイートキャスティングでライブストリーミングをしました。 ――そして9月6日、バンコクの桜道場で旗揚げ。 さくら: 吉本女子プロレスJd'という団体でお世話になっていた信包一彦先生が、何年もタイで空手のナショナルチームのコーチをしていまして。道場を間借りして私たちは練習していたんですけど、そこで旗揚げ戦をやらせていただきました。 ――選手は日本からも募集して、タイでプロレス通信教育を開き、日本でもさくらさんから直接指導を受けられるようにしたんですね。 さくら:プロレスはその場所に行かないとできなかったんですけど、全員集まってもいられないので、動画で教えることになったという流れだったと思います。今はありそうですけど、当時は「何を言ってんの?」みたいな感じでしたかね。プロレス通信教育は「誰でも女子プロレス」のライブ配信につながっているのかな。