乃木坂に迫る櫻坂、日向坂は再び紅白逃す…圧倒的なK-POP勢 Spotifyから分析
大みそかに放送される「第75回NHK紅白歌合戦」には、乃木坂46が10年連続、櫻坂46が2年連続の出場を決めた。一方、2年ぶり5回目の出場を目指した日向坂46や復活を目指したAKB48は選考から漏れ、秋元康氏がプロデュースする女性アイドルグループ内で今年も明暗が分かれた。音楽配信サービスの世界最大手「Spotify(スポティファイ)」の日本国内のデータを分析すると、安定の人気を誇る乃木坂46、そこに迫る櫻坂46の躍進、そしてK-POPアイドルの圧倒的な強さが浮かび上がった。 【グラフでみる】圧倒的なK-POP勢、紅白出場の女性アイドルのSpotifyランキングの推移 NHKは、紅白歌合戦に出場する歌手の選考基準を「今年の活躍、世論の支持、番組の企画・演出」としている。Spotifyなどインターネットでのストリーミング再生回数も、CD売上や有線のリクエスト、ライブの実績などとともに重要な指標の一つだ。NHKの歌番組でも「ストリーミング再生数1億回を突破」などと、音楽配信での反響に言及される機会が増えた。 ■乃木坂はライブの前後で順位上昇 今年の大みそかに紅白の連続出場回数を二桁の10回に伸ばす乃木坂46。この一年は、センターを務めグループの顔として活躍した3期生の山下美月さんが5月に卒業するなど、井上和(なぎ)さんら5期生への世代交代が進んだ。Spotifyが公表している再生回数の国内歌手別ランキング(上位200位)では、常に100位以内をキープし、底堅い人気を示した。 上位50位に食い込んだのは、3月の「12th YEAR BIRTHDAY LIVE」、5月の山下さんの卒業コンサート、7月~9月に大阪、名古屋のドーム球場や明治神宮野球場で行われた「真夏の全国ツアー2024」といった大型ライブの前後。4月10日の「チャンスは平等」、8月21日の「チートデイ」のシングルリリースの直後よりも、ライブの前後でランキングが上昇するのが特徴だ。ライブで披露された曲は、公式プレイリストとして公開されており、ランキングに好影響を与えているとみられる。 企画・演出面では、ダブルセンターの経験がある久保史緒里さんが、昨年の大河ドラマ「どうする家康」に続いて、10月7日放送開始のNHKドラマ「未来の私にブッかまされる!?」に出演するなど、紅白出場につながる好材料があった。