イクメン大学教授の35歳美人妻が ”ヤリモク”オジサンに沼った…まさかの現場に涙した《サレ教授》が我が子のため「華麗なる復讐を誓った日」
妻を尾行してみると…
何かがおかしい。元妻の普段の様子を注意深く観察すると、就寝時以外、お風呂でもトイレでもスマホを手放すことがないことがわかった。彼女が深夜に帰宅した日、寝室から私はスマホで、リビングの見守りカメラをリアルタイムで見てみた。 すると、フリック入力で一心不乱に文字を打ち込み、誰かとメッセージをやり取りしているであろう元妻の姿が映っていた。 少しずつ疑いが確信に変わっていき、元妻が誰かの車に乗り換え出かける日に、私は「大学に出勤する」と告げ、借りていたレンタカーで、元妻を尾行することにした。 毎週乗り換えていた車に今回も元妻は乗り換えた、というところまでは遠目で確認できた。しかし、乗り換えた車をうまく追えず、途中ではぐれてしまう。途方に暮れながらもうろうろしていると、勤務先大学のすぐそばの高級料亭の駐車場で、乗り換えた車を偶然発見した。 少し離れたところに車を停めて、しばらく待機した。 私は元妻が男性と手をつないで出てきたシーンを見逃さなかった。それも相当年上の男だ。 その光景を見た瞬間、疑いが完全な確信になったと同時に、頭を抱えてしまった。そして、ショックのあまり、ハンドルにもたれながら私は大粒の涙を流した。
瞬時に理解した「最悪の可能性」
ここまで、さらっと書いたが、大きな不安を当時抱えていたことは事実である。幸いなことに自らの経験として、離婚、ひとり親に係る福祉支援制度などについて精通していたからか、裏切りに対する怒りよりも、冷静な感情が心の中で優位に働いてくれた。 教育支援・福祉支援の仕事をしている時、私の上司がよく口にしたことは「最悪を想定して動く」であった。児童虐待やDVでは、命に係わる最悪の事態が起こり得るからである。この視点は、今の私のあらゆる面で大きな影響力を持っている。 冷静を保ちながら私が必死に想定した最悪の答えは「妻に捨てられた夫」になってしまうことであった。 つまり、親権(監護権)剥奪、高額な婚姻費用・養育費用、さらには父子断絶までも容易に想像できた。なぜなら、これまで私は本当にいろいろなDV事案を支援者として見てきたからだ。 もちろん、その事案の全てに、実際にDVがあったかどうかは当事者にしかわからない。支援制度を悪用したいがために、DVを受けたと嘘をついていた片親も、もしかしたらいたかもしれない。 このように、もし私が不倫を咎めて元妻の気分を害し、虚偽DVをでっち上げられ、母子専用シェルターや、住所秘匿のDV等支援措置を悪用され身を潜められたら、男性側である私はなす術がない。私は世間からDV加害者として見られ、婚姻費、養育費としてお金だけを払いながら、子どもの居場所もわからず生活していかなければならなくなる。 DV等支援措置の申請は、虚偽であっても罰則がない。申請があった時点で、DVの存在の可能性がゼロではないため、措置の実施もスムーズに認められやすい。 だからそうならないために、数少ない父親の親権獲得へ向けて、どう動くべきか、ひとつのミスも許されない離婚準備が始まったのであった。言うまでもなく、私にとって子どもたちは宝である。何としてでも離婚することで、有効に親権獲得の手続きを進めなければならないと思った。