カネを使いまくったのは? 欧州、夏の移籍金総支出ランキング1~10位。最もバブリーだったクラブとは?
7位:ユベントス(セリエA/イタリア)
総支出額:1億6280万ユーロ(約260億4800万円) 移籍金最高額:トゥーン・コープマイネルス(5470万ユーロ/約87億5200万円) ユベントスは史上初のセリエA9連覇を達成した19/20シーズン以降、スクデットを獲得できていない。 そこでクラブは今夏にスカッドの大改革に踏み切った。これまでクラブを支えてきたGKヴォイチェフ・シュチェスニー(引退)やMFアレックス・サンドロ、MFアドリアン・ラビオら多くの主力選手がチームを去り、新たな指揮官として昨季ボローニャをUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に導いたチアゴ・モッタを招へいしている。 今夏の移籍市場では、総額1億6280万ユーロ(約260億4800万円)をつぎ込んで戦力を補強した。完全移籍で獲得したのは4人と少なめだが、粒ぞろいの実力者たちだ。最も高額な移籍金を要したのはMFトゥーン・コープマイネルスの獲得だが、アストン・ヴィラから加入したMFドウグラス・ルイスの移籍金(5150万ユーロ/約82億4000万円)もなかなかの金額。2選手で今夏の総支出額の6割以上を占めている。 また、ヴェローナからDFフアン・カバルを、ニース(フランス)から23歳の俊英ケフラン・テュラムを完全移籍で獲得している。特にK・テュラムは兄マルクス・テュラムが現在インテルでプレーしているため、イタリアの地で兄弟対決が実現することになる。兄弟対決が、そのままインテルとユベントスの優勝争いに発展することを期待したい。 その他にも期限付き移籍によって、ポルト(ポルトガル)からFWフランシスコ・コンセイソン、フィオレンティーナからFWニコラス・ゴンサレス、ミランからDFピエール・カルル、さらにモンツァからGKミケーレ・ディ・グレゴリオが白と黒のユニフォームに袖を通している。気鋭の監督に率いられた新生ユベントスは、絶対王者の座に返り咲くことができるだろうか。