「どれを選んだらいいのかわからない」 後付け「宅配ボックス」で失敗しないための“知恵” 園芸用のコンテナなどで手作りする方法も紹介
再配達の伝票を見るたびに「またやってしまった!」と溜息……。筆者が一軒家の自宅に宅配ボックスを設置したきっかけです。おそらく同じ思いをしている方も多いでしょう。 【写真で見る】園芸コンテナを利用した”手作り”宅配ボックス 近所の宅配ボックスを見ると、新築時に外構工事で取り付けるものばかり。後付けできるタイプをホームセンターなどで見かけますが、「工事費込み」とあったり、「これ自分で工事できるのかな?」と疑問に思ったりで、どれを選んだらいいのかわかりません。
今回は家電おじさんが宅配ボックスの最新事情から、オススメ宅配ボックス、代替宅配ボックスまで一挙ご紹介しましょう。 ■再配達問題を一挙に解決! コロナ禍で爆発的に増加した小口貨物輸送量。コロナ収束で輸送量が一時的に減少・安定したかに思われましたが、ヤマト運輸の発表によれば、2024年10月の宅急便・宅急便コンパクトの取扱実績は、前年度比累計で103.7%(約11億600万個)となっています。 一方、働き方改革の影響でトラックドライバーが減少し、長距離輸送が困難になるなど、輸送不足が問題になっています。とくに小口貨物で問題となっているのが、全体の11.1%を占める再配達率(2023年国土交通省調べ)です。不在時の処理に加え再配達には倍の労力がかかるため、配達効率の悪化につながっています。
そんななか注目されているのが「宅配ボックス」。新築時に外構工事で設置するものだけでなく、既存住宅に後付けできるものから、自分で設置できる簡単なものまでさまざまなものがあります。 【写真で見る(全12枚)】筆者宅にある園芸用コンテナで作った「手作りの宅配ボックス」 宅配ボックスのメリットは次の通りです。とくに女性の一人暮らしでは、寝巻のまま対応するワケにもいかず、一人暮らしであることを悟られることもないので、①は重要なポイントでしょう。
① 宅配業者と顔を合わせて対応する手間が不要で防犯にもつながる ② 荷物を指定時間に受け取れ、再配達の手間や心苦しさがない ③ 配送時間内に在宅する必要がなく時間を自由に使える このように便利な宅配ボックスですが、いいことずくめではありません。 宅配ボックスをしっかり固定しなければ、ボックスごと盗難に遭う恐れもあります。荷物を入れた後に鍵をかけてくれる配達員だけでなく、このあとの配達員のためなのか、鍵をしないままで帰ってしまう配達員もいます。そうなると荷物を盗られてしまうリスクもあります。