銀座で戦後初のフレンチレストランを運営していた(株)銀座エスコフィエ[東京]が破産
(株)銀座エスコフィエ(東京都中央区)は8月21日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には髙山梢弁護士(真和総合法律事務所、中央区日本橋2-1-14)が選任された。 負債総額は債権者72名に対して約1億5000万円。 フレンチレストラン「銀座エスコフィエ」を経営していた。創業70年を超える老舗で、戦後の銀座で初のフレンチレストランとして知られていた。フランスの巨匠料理人に由来する伝統的な調理法を引継ぎつつも、時代に合わせたエッセンスも反映するなどし、多くの人に親しまれていた。 しかし、新型コロナウイルス感染拡大以降は、予約のキャンセルが相次ぐなど、経営環境が大幅に悪化した。テイクアウトによる販売形態を取り入れたほか、2020年5月頃にはクラウドファンディングを試み、目標金額300万円を超える512万円の資金調達に成功したが、厳しい経営状況は続いていた。以降も事業を継続したが、業績の回復が遅れ、資金繰りは限界に達し、今回の措置となった。 ※(株)銀座エスコフィエ(TSR企業コード:023602694、法人番号:1010001180962、中央区銀座5-4-15、設立2017(平成29)年1月)